仁太劇場  「白の男 その3」 byニョロ | 西沢仁太オフィシャルブログ「ジンタ、仁太、JINTA!」Powered by Ameba

仁太劇場  「白の男 その3」 byニョロ

「ヤマミ…俺の…俺の…教え子……?」


男はやっとひとつのことを思い出した。



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ヤマミ!


彼は優秀な学生だった。


法律を勉強し司法試験を受けて、弁護士に成りたかった。


弱い人の力に成りたい。

弱い人…?


この社会、弱い人ってどんな人のことを差すのだろうか?



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いつも学校が終わるとこの神社をぬけて帰って行った。


何故かいつも怯えて、何かを警戒しているような…
まるで彼自身が弱い人のように見えた。



思い出す…。

奴は…ヤマミは何故かいつも神社にいた…。



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あの入口によく佇んでいたのだ。


ひとりでいたのか?


…子供だ!

いつもヤマミは小さな子供と一緒にいた……カワイイスカートを履いた女の子。

いつも別の女の子。


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ヤマミ…!

頭に閃光が走った。

そうだ!

思い出した。


「俺が…俺がヤマミを殺したんだ!」


つづく