すぐそこにある小さな幸せだけれど、大きな喜び。
それは、私にとっては、絵本や児童書です。
元来、本が大好きだったのに、出産してからはほぼ読めず。
子育ての中で、絵本は毎日読みますが、義務化しつつあり、長い時間読むものは疲れるので避けていました。
でも、乳がんが再発して、時間的余裕もできました。
子ども達に読むと言うよりは、自分が楽しんでいると、子ども達が聴いている感じです。
避けていた長めの児童書がこんなに面白いとは。
その中でも誰かに話したくなるぐらい、面白かった本です。
「もりのへなそうる」
結構昔の本なので、この本の世界観に入りづらい方もいらっしゃると思いますが、我が家では、大ウケした本です。
読み聞かせるには、長めで、章ごとにマイペースに読みましたが、子ども達が待ちきれない程。
絵本から本に移行する時に、本は面白い、楽しいと子どもが体感しやすい、良い本だと思います。
題名から、「へなそうる???」とはてなだらけで読み始め、段々、へなそうるが何かわかってくる楽しさ。
わからないものや、へんてこりんなものを受け入れて楽しむ柔軟性が、子どもにはすごくあるんだなと感じる事ができます。
主人公は、5歳のお兄ちゃんと3歳の弟。
最初は、男の子の話で、女の子は気持ちが入りづらいかもと気になりましたが、全く関係なし。
次女は5歳で、お兄ちゃんと自分を比べてみたり、下の兄弟の気持ちになったりしていたみたいです。
母は、がぜん、へなそうるに感情移入してしまいました。
“ぼかあ、おにぎり、だあいすき”のへなそうるの口癖を真似して楽しみました。
へなそうるは、天真爛漫かと思いきや、イメージできない蟹を極端に怖がったり。
こんな純粋無垢なへなそうるのような心が、母にだってかつてあった事を思い出させてくれました。
あらすじはネットで調べれば直ぐに出てきて、わかりやすいです。
でも手にとって読んでみれば、心のファンタジーの世界へ遊びに行ける。そんな素敵な本です。
「ぼかぁ、人生つんだそうる。あま〜いおかしがだあいすき。がんはこわいと思ったけど、そうでもなかった!」
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