散髪屋にて。 | 中尾諭介「人生レールの車窓から」

散髪屋にて。


先日 散髪へ

いつも行く店で予約がとれず

近所にある、店の前に店主のものであろうアメリカンバイクがいつもとまっているバ-バ-へ

中へ入り

どうしましょ とのことで
短くしてくださいと伝えると

じゃ全体的にこのまんま短くしますね と言われたが

いや なんか 全然違う感じでもいいんですけど 挑戦したい気もしていて

と伝えると 雑誌を開いてじゃあこんな感じはどうですか

となって

いや ホストみたいな感じじゃなくて もっとこう 武骨というか… 男らしくというか…

と 男らしくを伝えるのにモジモジと 男らしくなく伝えてしまったところ

パタン!と雑誌を勢いよく閉じて わかりました!まかせてください、かっこよくなりますよ!

と 何かひらめいたらしく、勢いよく言われたので
たのもしく感じ

そうそうそのノリ!アメリカンバイクのイメ-ジと直結し、やっちゃって!やっちゃって!という気持ちを込めて

おまかせします!

と言って目を閉じて数分ジャギジャギやってもらい目を開けると鏡には

ブラックレインの松田優作に憧れて刈り上げていた大学時代に戻ったかのような短髪の自分がおり

お-おもいきりましたね-いや-いい感じっすっ いいっすね-

と伝え、そう思っているのに あまりの変わりように なぜか手に汗をかいていたりして

店主は、気に入ってもらってよかったです、はじめて来てもらったので何か傷跡を残したいとおもいましてと言った

ぼかぁ傷跡という言葉とその心意気が好きだ
その心意気が伝わり嬉しくおもった

でもこれ、 今時のオシャレな感じになってもよくないので、参考になればと

あの-自分、日本のフォ-クソングとかが好きなんですよね 歌ったりもしていて…
と話の流れでうまく入れこんでお伝えしたとこ

あ-いいですね フォ-クですか 自分音楽はあまり聞かないんですけど、さだまさしとかですか あ- 先に聞いてれば… わかりましたっ 今からシフトチェンジします!

とまた勢いよく言われ

たのもしく感じた

でも、こんだけ短くてシフトチェンジってできるんだろうか いやまてよ それに この人、フォ-クと言えばさだまさしと思っているということは 髪型的にはちょっとやばいかなとおもい

吉田拓郎とかですね ああいう なんかこう男らしい感じが好きっすね-

と伝えた

い-ですね-吉田拓郎! わかりました!



男らしいを強調するべく吉田拓郎の名前を出したけど 吉田拓郎も髪型的には ああしてもらいたいわけでなく…などとおもったが

もういいや この人が心意気で切ってくれるんだからどんなになってもそれが正解だ、とおもわせる勢いがあった。

できあがり

よし!と、

生まれ変わったぞと、

ありがとうございましたまた来ます!と

すがすがしくて気持ちよく

颯爽と映像のけんちゃんとの待ち合わせ場所にいくと

「誰だかわからなかった」「スポーツ選手みたい」とのこと

そのあとKにも会い

「はじめわかんなかった」とのこと

その他大勢 会う人会う人に同じような反応をされ
しかもみんなどこか ニヤニヤしていて 他にも何か言いたげな感じだ。

車と同じで乗ってる本人は外側見れないみたいに こちらは ちょっとス-ス-するがいつもと変わらずだけど、あまりに言われるので ライブに来てくれた人が、「あれ?これ誰だっけ?」「見に来る人を間違えたかしら」などなど、思われてもこまるので 一応お伝えしとこうと お知らせした次第です。
髪切りましたが中身同じですので、どうぞよろしくです。

写真は 寒いのか 上着はどれくらい、桜はまだか 花粉はないよね そんな久々の札幌に向け個人特訓なり。