台風17号、すごいですね。今リビングで映画を見ながらこうしてブログを書いている間、部屋の通気口がゴゴゴォォと音を立てています。車の窓を打ち付ける雨もあそこまで激しいと、見惚れてしまいました。
今日は先日BSで観た“幻のコーヒー”のドキュメンタリーで紹介されたコーヒーを飲みに行ってきました。以前にも書きましたが、私は無類のコーヒー好きです。幻のコーヒーと聞いて、これが飲める機会を見逃すわけにはいきません。
幻のコーヒー。世界各地にコーヒーの産地はいろいろとあります。私の好きな映画『かもめ食堂』ではコピルアックという幻の豆の話が出てきました。これはまだ飲めていません。
今日飲んだコーヒーの産地はフランス。フランス?フランスと言っても、産地はフランスの海外県、マダガスカルの東に浮かぶレユニオン島。ルイ15世やバルザックも愛したブルボン・ポワントゥ 。一度は歴史からその名を消したこの豆を、70年ぶりに復活をさせたのは日本のコーヒー会社でした。
“尖ったカタチ、甘い香り、ピュアな味わい、類いまれなる個性を宿して”
細長くとがった形状、低カフェインなど稀有な特徴を持つブルボンポワントゥ。奇跡的に交配を重ねていないためその個性は約300年前とほぼ変わらない。これこそが、コーヒー豆の原点に限りなく近いと言われる由縁です。
(UCCコーヒー、ブルボンポワントゥ紹介文より)
現在ダイナースクラブ主催のフレンチレストランウィークに参加するお店で食事をした人が、このコーヒーを食後に飲むことができるというのですが、あいにく優雅にフレンチを食べに行くほどのゆとりはありません。この希少なコーヒー豆も10月からUCCコーヒーの直営店で購入することができるというのですが、値段を聞いてびっくり。驚愕の100g8400円。
どーにかしてこの幻のコーヒーが飲みたい!それなら銀座のシャネルのビルの屋上にある、フレンチの巨匠アラン・デュカス氏の手掛けるルーフトップ・ラウンジ、ル・ジャルダン・ド・ツウィード で味わうことができます。今日は台風を気にしながらこのカフェに行ってきました。
東京・銀座の華やかな通りにあるシャネルの脇にある、洗練されたレストランBeigeへの専用エントランスを入り、シャネルカラーのエレベーターで11階の屋上へと案内されます。
エレベーターの中は細部のディテールまでが贅沢:フロアボタンがシャネルのロゴ。屋上に足を踏み入れると、そこは非日常の世界。都会の喧騒を高くから見渡すことができる。
幸い今日の日中の天気は良好。東京の景色を眺めながら、幻のコーヒーとケーキが運ばれてくるのを待ちます。ビルの屋上と台風の接近が重なり、吹き付ける風はかなり強かったのですが、その風に乗ってコーヒーのいい香りが漂ってきました。
運ばれてきたブルボンポワントゥ。やっと出会えました。色は普通のコーヒーよりも薄いように見えました。“香りのブーケ”と称されるブルボンポワントゥ、一口目を飲んでみるととても軽いのに、インパクトがある。たまにえぐみが口の中に残るコーヒーがありますが、このコーヒーには渋みとか苦~いっていうのがあまりありませんでした。そして、また次の一口、また一口と飲むたびにその香りが移ろってゆく。『香りのブーケ』と称されるだけあると思わせる1杯でした。
コーヒーに合わせて、シャネルの名を冠したチョコレートケーキをいただきました。ヘーゼルナッツとキャラメルが香ばしく、コーヒーと素晴らしいマリアージュでした。
涼しくなってきたので温かい飲み物が更においしくなりました。秋の午後を幻のコーヒーを飲みながら過ごすのはいかがですか?10月中旬までル・ジャルダン・ド・ツウィードで味わうことができます。お試しあれ。

