教えることの難しさ | 常勝師範のブログ

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人脈も語学力も無いのに、いきなりイタリアに移住して空手道場を開場。試行錯誤を経て、3年で150人の道場生を持つことが出来、今では毎週入門者がいるという状態に・・・。この道場運営ノウハウをすべて伝授。

イタリアは一気に暑くなり、スイカやメロンが美味しい季節になりました。

こちらは果物が本当にやすく、メロンも夕張メロンと同じ品種のものが

1玉1ユーロ(100円)で買う事もできれば、スイカはキロ当たり0.8ユーロなので、

小玉スイカであれば200円くらいで買えてしまいます。

先日、道場の門下生60人くらいを連れて、森の中で稽古しました。

裸足で土を踏むということが、なかなか今はやる機会がないので、

いい経験になったと思います。

そして、夏の恒例イベントとなった森の中でのスイカ割はとても盛り上がりました。

さて、本日のテーマは「教えることの難しさ」について

空手に限らず、生徒に物事を教える難しさは教える側の人なら誰でも抱えている問題です。

日本には昔から「人を外見で判断してはいけない」という教えがありますが、

これは言「人は外見で判断しやすいので、気をつけなさい」と捉えることも出来ます。

心理学の世界でメラビアンの法則というものがあり、
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どんなに一生懸命講義をしても、

言葉は7%しか伝わらず、

55%はその人の服装だったり、表情とかの視覚情報から

その人を受けいれるかどうかを判断するというもの。

ということは、しわくちゃで、汚れた道着を着ていては、

いくら良い話をしても伝わらないということ。

教える側の人は、気をつけたいものである。

私も高校時代に非常に不潔な先生がいたが、授業の内容など全く頭に入らず、

背広の肩に溜まった先生のフケが気になってしょうがなかった。

生徒の心を掴みきれてない先生方は、

一度、「授業の内容」以上に身だしなみ、表情に気を使ってみることをお勧めします。

人気のある先生は間違い無く外見に気を使っていますから・・・・。

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それから、先週教えたのにまた同じところを間違える・・・・。

人の話をちゃんと聞いているのだろうか??

なんて思うこともよくあるはず!!

これも「エビングハウスの忘却曲線」という有名な実験結果がある。

人の記憶力というのは

20分後には42%内容を忘れ

1時間後には56%

1日後には74%

1週間後には79%忘れるというもの。

ということは、折角教えても1週間後には80%以上忘れてしまっているということ。

これは、人間とはそういうものなので、それに腹を立てても仕方が無いということ。

師範たるもの、1日1日を全力で教える・・・ただそれだけ。