海外の王は、切った張ったの世界で、王朝が変われば系譜が変わる。日本の天皇は、これまで系譜が変わっていない。この違いは、大変大きく、仏国が天皇の存在意義を理解できないのはそのためである。不変が故に平和の象徴たりうる。日本の天皇は昔からお飾りなことが多く、実質的に政治を担ったのはすっごい昔と建武の新政と明治維新ぐらいだが、すっごい昔を除いて自分で何かをしているわけではない。常に象徴なのである。命令を発するだけの象徴であって、誰も従わない時代も長い。でも滅びなかった。今は国民に従うことになっている。そして永らえているのだ。信長が生きていたらどうなっていたかわからないが、結果として皇統は継続しているところに意味がある。それが安定感になり安心感になっている。皇居の周りで旗を振って象徴を祝えるなんて、なんて平和で幸せなことだろう。それが、天皇の存在意義である。時代によって形を変え時の政権に養われ続けている。確たる宗教のない日本では、精神のよりどころなのかも知れない。仏紙は、「歴史の連続性と日本の長い歴史を体現している」からだと言っているが理解できないだろうな、たかだかフランス革命程度の歴史では。