日本中何か大騒ぎになっていたが、ここからが面白いのである。
私は日本を特に応援していたわけでもないので、この後の試合にも期待している。面白かった試合は、ウェールズ対フランスとか。ウェールズは南アフリカに勝てないだろうが、どこまで食い下がるか。ニュージーランド対イングランドは今回屈指の好カードだと思っている。
日本はいろんな意味で大盛り上がりである。選手たちも大変満足していたようだが、やっぱり台風で試合が中止になったのは残念だ。台風のせいだが、やっぱり試合をしたかっただろうし、今回が最後の選手もいたから、試合をさせてあげたかった。
いろんなことが語られているが、美談にするのもほどほどにしてもらいたい。平尾氏の命日に試合があったのもめぐり合わせであるが、そこに何か意味があるわけではない。
日本は確かに強くなった。格段の進歩である。でも、多くのスポーツがそうであるように、どのチームでも強い時もあれば弱い時もある。オールブラックスは3連覇がかかっているが、その前は優勝候補でありながらも負けたりしていた。今回の日本はいろんな意味で勝てるチームだったようだ。でも次回も同じとは限らない。ラグビー強豪国としてはまだ初心者である。これを継続して行かない限り、開催国のまぐれと言われてしまう。
そもそも数回前はニュージーランドのサブに147点を取られた。このころからの積み重ねが今を作った。平尾氏は悔しかっただろう。そこで国内に
依存していることやプロがないことや国際試合の少なさ(国が少ないので国際Aマッチも少ないし、アジアに強国がない)に対して対策をしてき
た。ヘッドコーチの海外からの招致も含め、長い長い道のりがあった。日本選手へのこだわりもあったろうが、国際的には選手の移動はつきものであり、外国人選手の日本代表への参加も進めてきた。それらが結実した今回のベスト8である。今回は全てが良い方に転がった気がする。地の利も含めて実力以上の結果だと思っている。今日あるのは何も今始まったわけではなく長年の努力のたまものなのである。そんなことなどお構いなく、瞬間的に盛り上がれる人がいるのが不思議である。これに比べても桃田選手のバドミントン連覇だってすごいと思うんだがな。こちらは裏でひっそりと報道された。
ところで、さくらジャージを着たら日本代表である。母国と戦った選手もいる。まぁ、そういう世界であって、日本人より日本人的ではあったりするのだが、次は別の国の代表かも知れないし、次があればであるが。逆に日本人も強豪国の代表に入るぐらいになるかも知れない。そうなれば、ラグビーワールドカップにとって国とは何かって話だ。どの色のジャージを着るかと言う問題であって、応援する側も一体何を応援しているかってことである。他国選手のいる自国代表チームと自国選手のいる他国代表チーム、どっちが勝ってもいいじゃないか。試合見てビール飲んで騒げれば良いのである。

ところで今回長年の疑問だったと言って調べてもいなかった北アイルランドはどうしているのかということが分かったのがよかった。北アイルランドはアイルランド代表に含まれているそうだ。例えEUの内と外になったとしても不幸な歴史が終わることを祈っている。南アフリカもアパルトヘイトの時代を乗り越えて今のスプリングボックスがあることだしね。