ラグビーワールドカップが開催中だ。日本は現在3連勝でA組首位だ。
私は20年以上前から、5か国対抗とかをNHKで深夜に見ている。その頃の日本は、釜石の松尾選手なんかがいて、新日鉄釜石が連覇したりしていた。海外との試合は滅多になかった。南半球と北半球でもあまり交流がなかったが、旧英国連邦のため、人的な往来はたまにあった。祖母の出身地までは代表になることができたと思う。他のスポーツとはそこが違った。これは、南半球が強くなり過ぎたので、南半球の選手が北半球の代表になれるようにしたのだと思っている。
日本は移民の国ではないし、人種的に体格が劣る時代だった。勝てる気はしなかった。
日本はサッカーでもラグビーでも躍進している。サッカーの場合、盛んな国が多いので簡単には上がれないが、ラグビーはアジアでは少ない。アフリカ勢も強くない。南北米大陸もアルゼンチンが例外的にまだましだが、強くない。
サモアやトンガ、フィジーなど、オセアニアとの関係が強く身体能力が高い国は盛んであるが、国内では金にならないので、国外のチームで頑張ることになる。特に今は3年暮らせばその国の代表になれるため、本当に優秀な選手は国を選ぶことができる。
日本は、高校ラグビーから留学生を招き入れ、大学ではさらに多くの外国人留学生を受け入れ、社会人では有名選手を採用してレベルを上げている。
今回、たまたま日本代表だが、次回は違う国の代表になるとか、今回も迷った選手もいた気がする。
移民とかグローバル化とか考えれば、それは普通なのかも知れない。日本人以上に君が代を歌い、日本人以上に日本人的な人もいる。彼らを除外したいわけではない。外国人が日本代表として活躍することは素晴らしいことだ。
だけど、これは国対抗なのかと思ってしまうのだ。もはや、国代表と言いながら国は飾りでしかない。昔から、オールブラックスが好きで、ワラビーズやスプリングボックスも好きだ。アパルトヘイトのために、長年国際大会に参加できず裏世界一と言われていた時代もある。要するに国を応援すると言うより、贔屓のチーム(私はオールブラックス)を応援してきた。今更、外国人が多数入ったチームを日本代表だからと応援する気にはならない。多種多様なスポーツがある日本で、ラグビーを盛んにする必要性も感じない。
今の日本は、ベスト8には入れる実力がある。もしかするとベスト4かも。それは、ラグビーに金を注ぎ込んだからできることだ。トンガやサモアにはできないことである。会場を整備し、強化体制を作り、キャンペーンを行い、海外から有望選手を集め、ワールドカップを招致する。日本の経済力があってできることである。金の力で下位から上位グループに移った。そりゃ、選手の頑張りがなければできないが、どの競技だって頑張れる環境があれば頑張るのが日本人だ。
そんな状況で、日本が勝ったことを私は素直に喜べない。もっと、トンガやサモアが活躍できればと思う。日本には、野球もあればサッカーもある。テニスもあれば、バドミントン、卓球もある。陸上や水泳でも良い選手がいる。柔道は勝つことが求められて可愛そうなぐらいだ。その上、ラグビーが必要なのか?ラグビーのワールドカップを開催する理由があるのか?私には疑問なのである。
今回のラグビーワールドカップも、前回までと同じテレビ観戦で楽しんでいる。会場には行かないし、パブリックビューイングも行かない。根暗なファンなのである。下位チームが必死にワントライを取りに行くシーンに感動している。0点のチームは次回への糧になればと思う。優勝はオールブラックスだけどね。