阿波おどりは阿波おどり振興協会が総踊りを会場外で強行して終わった。やっぱり阿波踊り自体にさほど興味はないのだが、主導権争いという意味で面白い。
振興協会の会長は、負債を抱えた公益社団法人徳島市観光協会の会長でもあったらしいので、観光協会が負債を抱えて破綻した責任はとる必要がある。負債は3.4億円なので市と徳島新聞社がその気になれば支援はできただろう。ただ、観光協会に任せておいても改善の見込みはなさそうだったので、徳島市と徳島新聞社で構成する実行委員会が主催することになった。それまで、市は観光協会に対して阿波おどり会館と眉山ロープウェイの管理運営事業を委託している。阿波おどりについては、補助金の拠出と債務保証をしていた。債務改善の見込みがないということで、破産を申し立てた。不思議なのは阿波踊りの主催者が市と新聞社に変わることだが、誰が決めたかというとたぶん市議会だ。観光協会の事業を引き継いだ形である。いくつかの記事では、観光協会のずさんな業務発注が報道されており、入札等を行っていなかったり根拠なく委託先を決定したりしていたようだ。それでは疑念を抱かれることになる。結果、破産することになった。
そもそも、祭りを観光資源にするあたりからおかしくなっていくのだが、ここに踊り手の気持ちが絡んだので余計にやっかいだ。祭りを観光資源と考えている市議会は、祭りで赤字が出ると問題になる。純粋に観光事業が赤字なんだから踊り手が何と言おうが赤字を解消する必要があるのだ。これを伝統行事ととらえるとちょっと違ってくる。伝統行事を行っているのだが、多少観光客から巻上げて費用の補填をしようと考えるなら、赤字でもいいじゃん。好きで踊っている奴は赤字なんか関係なく、ただ踊りたいだけなんだから。
で、提案だが、市は手を引けばよい。祭りは有志でやればよい。道路の使用申請を出して会場を作り席料を取り運営すればよい。観光協会っていう市の出先機関でやるから市が口を出す。市が儲けようと考える。完全に有志でというか商工会議所でもいいけど、とにかく民間でやればよい。この阿波おどりという祭りが誰のものか知らないが、踊り手中心に考えるなら踊り手が主催すればいいんだよ。それでどこまで続けられるかだが、市民の協力が得られれば寄付も集まり続くかもね。とにかく、踊る阿呆も見る阿呆もまじめに存続を考えて選択すべきなんじゃないのかね。無責任に踊りたいってだけで踊るのはそれこそ阿呆だよ。
総踊りを中止して各会場に分散すればチケットが売れるってのもいまいち信ぴょう性がないし、舞台に役者が必要なら役者を煽てる必要もあることを市も考えるべきだ。
祭りをやるにも金がかかるっていう世知辛いお話でした。