可能性がないということで地裁で却下されたようだが、高裁はありうると言うことで差し戻しとなった。
この訴訟は、集団的自衛権に基づく出動命令は違憲であり命令に従う義務がないという確認を国に求めたものらしい。
ちょっとイレギュラーだが、日本では憲法違反かどうかを訴訟することができない。できないというのは語弊があるかも知れないが、自分に利害関係が発生しないと訴訟できないようだ。なので、ただ違反じゃないのっていう訴訟ではなく、だいたい精神的苦痛を受けたとかいう見た目にはちょっと変な訴訟になる。普通に考えるとそんなんで精神的苦痛?普通に生きてたらそれどころじゃないわ!って言うような内容になってしまう。
特に弁護士が訴訟すると精神的苦痛がバカバカしい主張としか思えない。そんな人種ではない。
話がそれたが、ということで、自衛官でないと訴訟できないと言われていたが、実際におこなった人がいるようだ。でも、これはやっぱりいびつで、意見だから命令に従わなくてもよいという訴訟は軍事的にはあり得ない。命令違反は軍法会議ものだ。ましてや法制化されているので、自衛官は従うしかない。それを憲法違反だから従わなくていいよねってのは、有事の際に現実的ではない。多分、この裁判は憲法問題とはならないと予想する。もしくは、集団的自衛権の行使は国の裁量に依存するという結論か。集団的自衛権に対する見解は割れているし、これまで国家の安全保障上の措置を裁判で否定したことはないと思う(未確認だけど)。
今回、高裁の判断として、可能性がないから審議しないという地裁の逃げを許さなかったことは評価できると思う。ぜひ、最高裁まで行ってもらいたいものだ。命令を拒否して良いかと訴訟する自衛官は要らないけど、議論が行われるのはよいことだ。そして、次の政権選択の要素となればよい。

新聞がこれを集団的自衛権の否定と捉えるのは大間違いだということは言っておこう。新聞は自分の都合の良いように解釈するので注意が必要だ。
特に、集団的自衛権に反対の新聞にはね。新聞の癖を知って読むとまた違う面白さがある。

ちなみに私は集団的自衛権は認めない派である。日本の自衛かどうかだけが武力行使の判断基準だと思っている。