いくつかの記事で、怪我はトップ選手でもよくあることなので、怪我と付き合っていかなければならないとある。それはそうだと思うが、外国人と日本人とはやはり身体のもともとの強さが違うのかなとは思う。
錦織選手は追い込まれた時に強いということを言う人がいる。その根拠は、ファイナルセットの勝率が歴代一位だということだ。でもそのデータの見方は間違いだと思う。2位はジョコビッチ選手で3位はボルグ選手、4位が復活1フェデラー選手で5位が復活2ナダル選手だそうだ。
私が見ている範囲なので網羅的でないかもしれないが、錦織選手は下位の選手に第一セットを取られファイナルにもつれることが多い気がする。要するにファイナルセットになる相手が違うのである。最近こそジョコビッチ選手もファイナルセットで下位の選手に負けるが、一昨年の彼はそんな取りこぼしはなかった。下位にはストレートで勝っていた感覚がある。対して錦織選手は、トップ選手とのファイナルセットで勝ちは少ないが、下位にもファイナルセットまで持っていかれて勝つ。結果としてファイナルセットの勝率は下位とのファイナルセットの数によって高くなっているのだ。
錦織選手にとって今後は下位との対戦でのストレート勝ちが重要ということだが、それは前からそうだったのにできていないことなのだ。下位にも全力で対して怪我でリタイアか、下位に楽に対応して負けるかというジレンマに陥っている。でもそれはどの選手もそうだ。常に上位に出てくる選手が減り、新しい選手が上位に残ってくることが最近よくある。最初からトップギアでは最後まで持たないので、1回戦2回戦ではあっさり負けてしまったりするのだ。それをうまくペース配分できると常にトップに残れるのだと思う。
錦織選手に必要なのは、不必要に力を入れずに下位に勝つという、高度な駆け引きであり力加減である。だが、今は追われる立場であり当然研究もされて来るので、簡単ではない。
とにかく今の順位でもすごいことなので、マスターズ1000でもGSでも1個を狙うのなら大会を絞ってその大会の最初から全力でぶっ飛ばすのも手だ。
長く戦いたいのであれば、ペース配分を学ぶことだ。試合で全力を出すタイミングを減らすことだ。決して無理な深追いをしないことである。
ローラン・ギャロスやウィンブルドンは無理だと思うので全米フラッシング・メドウに期待したい。