本日、2014年10月2日の朝日新聞で、河野談話に関する新たな談話の発表を当面考えていないという記事があった。その中で安倍氏の発言で、「不当に貶(おとし)められた先人の名誉を回復し、現在及び未来に生きる日本人の誇りを守ることが必要だ」というのがあった。
不当に貶められた先人とは、誰のことを言っているのか明らかだが、韓国・中国に対して言えても、米国にそれを言えるのか?はなはだ疑問である。
国内ではすでにA級戦犯やその容疑者も含めて釈放された人で功績があった人には勲章が授与されてもいて名誉は回復されている。B,C級戦犯にいたっては、同情も含めTVでもドラマ化された「私は貝になりたい」などで、その裁判が一方的で偏った判断がされたというのも常識的である。
だが、A級戦犯の東京裁判も含めて、サンフランシスコ講和条約の条件ともなっており、判決を受け入れることは明確になっている。政府が国際的に認めた内容である。
安倍氏がそれを覆そうとするのは勝手だが、それは大きな混乱を招くことを覚悟すべきだ。
また、何もしないなら言うんじゃない。言うなら米国にも言え。
朝鮮併合が本当に朝鮮の意志だったのか、満州国建国が本当に中国の利益だったのか、インドシナ駐留やその後の太平洋戦争がそれぞれの国のために行ったものなのか、本当に考えているのか?結果的に解放されたが、それは日本が負けたからで、勝っていたらどうなったことか。
現在の我々は、何も日本人の誇りを失っていない。安倍氏をはじめとするあの世代だけが誇りを失ったと錯覚している。失っているのは国際的な常識と反省することかもしれない。日本人は何も恥じることはない。先の大戦を反省し同じ過ちを繰り返すことはない。
だいたい、彼の言う貶められた名誉とはなんなのか?
彼の祖父やその周囲がもっと強ければ戦争は起こさなかったのに、何百万人も死なずに済んだのに、それを貶められたと被害者意識を持つのはいい加減にやめてもらいたい。あなたの祖父たちは、戦争当時の指導者たちであったのだ。CIAと取引して米国よりとなったことは悪くなかったが、戦争に突入したことは間違いだった。
その責任を負えない者は政治家になるべきではない。
慰安婦問題など枝葉の議論であって、核心ではないのだ。