小1の息子の友だちが、口が悪くわがままなところがあります。
いっしょに遊んでいるのを見ると、息子にいい影響を与えないように感じるので、
どうしようか悩んでいるお母さんがいます。
お子さんの友だちは、お子さん自身が選んでいます。
小1の場合は、保育園・幼稚園からの延長というケースも多いです。
学童保育でいっしょという場合もあります。
いずれにしても、息子さんは、その子に惹かれるものがあるから一緒に遊ぶのです。
いっしょに遊ぶのが楽しいか、刺激があるか、面白いからなのか。
なにかしらの理由があるのです。
もしかしたら、自分の家族からは得られないものがあるのかもしれません。
なので、お母さんから見ると少し心配な友だちであっても、
お子さんにとっては大事な友だちです。
お母さんから見える側面と、息子さんから見る側面はちがうのです。
それを、お母さんがうちの子がいじめられるのではないかと心配して、
その子を出禁にするとか、遠ざけるというのは、避けたいところです。
息子さんが、その子といるとイやな気持ちになるのであれば、
自分から離れるとか、「やめて」と言えるよう育てていくのが大切です。
お母さんが先回りして、障害となるものを除くということは、
お子さんが小さいうちはできますが、大きくなったらできません。
大きくなって、友だち関係でこのようなことが起こったら対処できるように
する必要があります。
そのための、練習だと思って見守りましょう。
あからさまに息子さんが、よくない状況に追い込まれている以外は、
息子さんが、お母さんになにかヘルプを求めてくるまで、見守ってほしいのです。
「人に助けをもとめる」という能力も、大人になるまでに養っていきたいものの一つです。
お母さんの目が届くうちに、友だちづきあいの練習と思って、いろんな子と
つきあわせるのも大事な経験です。
そうすることで、人との距離感や付き合い方をだんだんに学んでいくのです。