どうしたら、じょうずに叱れますか?

 

5歳の姉と2歳下の弟がけんかをしています。

弟が泣いているので、理由を聞くと娘の方が悪いことがわかり、

強く叱りすぎたと思っているお母さんがいます。

 

叱ることは悪いことではありません。

ただ、度を越したり、お子さんを追い詰めたりするのはよくないです。

 

「お子さんをよい方向に導く」ために叱っているのです。

叱ることで、お子さんが自信をなくしたり自己肯定感が低くなっては、

もともこもありません。

 

叱るときに大切なのは、お母さんが感情的にならないことです。

 

カーっとなって言うことばは、声のトーンも高く、

お子さんの心に入っていきにくいです。

 

お子さんが興奮状態であったら、お母さんは鎮める係です。

「ああ、また始まった。やんなっちゃう」と、叱るときにお母さんの感情が入ると、

お子さんの方も素直に受け取りづらいです。

 

まず、ふたりを落ち着かせ、泣いているのであれば泣き止むまで待ちます。

 

もしくは、お姉ちゃんのほうに話を聞きます。

そのあと、泣き止んだ弟くんからも話を聞きます。

 

まず、事実を確認します。

食い違いがあれば、お母さんが質問します。

3人で起こったことを共通認識します。

 

事実が確認出来たら、けんかになってしまったけど、

「どうすれば良かったんだろうね?」と、

お姉ちゃんのほうに投げかけます。

そのあと、弟くんにも聞いてみます。

 

もうこの頃は、ふたりとも興奮状態から抜け出しています。

 

そうだね、「ふたりの言うように、今度は、〇〇すればよさそうだね」

とまとめていきます。

 

「叱る」というより、「諭す」イメージがいいかもしれません。

 

お母さんが、大きな声を出して叱るより、お子さん自身に

「どうすればよかったか」を考えさせる方が、次につながります。

 

大きな声は、刺激的なのではじめは効果がありますが、

刺激はだんだん慣れ、麻痺してくるのでエスカレートしやすいです。

 

なので、はじめから静かな声のトーンをめざすと、

話しているお母さん自身のこころもしずまってきます。

 

<今日のぽそり>

カーッと叱りそうになったら、空を見上げて深呼吸しよう。。。