インタビューを受けたほぼすべての学生が、
任継周の勤勉さ、時間を大切にし、 自身を律するという印象が深いと話した。
任継周の学術秘書として働いていた学生は、
任継周はめったに宴会や結婚式に出席しないが、 彼なりの方法で関心を示すと語った。
ーある学生が結婚すると、彼はわざわざ相手の家に行き、 生活状況を確認し、
経済的支援が必要かどうかを確認した。
空港の待合ロビーでも、飛行機でも、電車でも、会議の合間にも、
彼は本を読んだり、パソコンを開いている。
彼は生涯を通じて、「時間の確保に余念がなかった」。
少年時代は、毎日日記を書くことにこだわり、学校の図書館にあるすべての本を読んだ。
大学卒業後、甘粛省蘭州市で草原の研究に従事し、1日に50キロ以上歩いた。
時には標本収集用の採取杖を持って道端を歩いたり、本を読みながら歩いたりもした。
「文化大革命」の時期、彼は仕事をする時間を絞り出すために「3段階睡眠法」を発明した
ー日中は仕事をする時間がなく、夜、家に帰ってまず、2時間眠り、
その後、翌朝まで働き、2時間眠る。
正午また2時間眠り、毎日このように睡眠を取った。
彼は寝室、廊下、リビングに時計を置き、 一分一秒が大切であることを意識するようにした。
蘭州大学教授の林慧龍は、任継周の助手だったとき、原稿を任継周に送り、チェックを求めたところ、
任継周はどんなに忙しくても返信し、時には朝の4時に「句読点さえも変えなければならない」
ほど細心の注意を払って修正してくれたことを思い出した。
中国農業科学院の博士課程指導教官である李向林は、20世紀の90年代に、
任継周について南部で草原農業実験を実施した。
彼の印象では、任継周は飲酒、喫煙、無駄話、トランプ(カード)をせず、
「よくない趣味はなにもなかった」。
任継周の数少ない趣味は、詩を書くこととサッカー観戦だった。