台所の安心は、心の底にある揺るぎない平和です。
お料理を作ってもらったという子どもの経験は、
身体の中に安定して存在する「安心」となります。
今の小中学生には想像も出来ないであろう
2000年が始まったばかりのころ。
スマートフォンなんて無いし
ZOOMも無く
ネットは有線で。
留学生の寮は11時消灯。
水が止まったり
停電したり。
エレベーターボーイ
コピーガールとして
働くひとがいたころ。
そしてSARSが流行り
多くのひとが中国から
帰国したとき
ワタシは逆に中国へ旅立ち
周りからはなぜこんな時に?と
よく聞かれ。
恩師が
大丈夫だがら
行きなさいとおっしゃって。
本当に大丈夫で
ワタシはどんどんハマり
そのハマりッぷりを見た現地の方々に
帰るタイミングを失うから
帰りなさい
と言われて帰ってきました。
中国の方から
結婚相手としては人気がないこともわかり😅
あれから19年。
今、中国から来た子どもたちに
日本語を教えているのは
中国への恩返し。
留学生時代
先生方や周り大人の方々が
お宅で手料理をよくご馳走してくださり
食べに行っても
たっぷり出してくださったり
とにかく食べさせてもらい
当時、毎月の奨学金と中国人の1ヶ月のお給料が
同じくらいだったのに
中国の方々の食や考え方が豊かで
豊かさはお金ではない
ということを
しっかり教わった気がしました。
今、円安と賃金が上がらないことから
経済はあのころの日本と中国が逆転し
お金の問題が連日取り上げられているけれど
20年前に
中国で教わった心の豊かさを
体現していきたいと思います。