中国の中学校と日本での高校受験 | 中国語エッセイの本棚

中国語エッセイの本棚

中国の雑誌『読者』を
中心に中国のエッセイを日本語に訳すことをメインに
中国人学生との交流や中国に関することを書いています。

2月は私立高校の入試が目白押しで

三連休の明日も

入試があります。


直前の面接対策レッスンで

今日もレッスンがありました。



今日2月10日は水瓶座新月であると同時に

春節。

中国人にとってはとても大事な日。

一年に一度の家族との時間を大切にする日。



本来なら家族と一緒に過ごしたい日に

朝から晩まで親元を離れて受験勉強をしている

15歳の中卒生たち。



中学校で頑張ったことを聞くと

みんな示し合わせたかのように

勉強といい、部活はやっていない子が多く。

(中国は部活のない学校が多いようです)



日本だと、部活や体育祭、文化祭などのイベントや習い事など

三者三様なのに

中国の学生はほぼワンパターン。



何の勉強か聞くと全部という。



質問と答えが噛み合っていない感じがずっとあったのだけれど

そのが今日やっと解けました。



中国は中学卒業時に『初中学业水平考试』という

統一テストがあり

この試験で一定ラインを越えないと高校受験の資格をもらえないため

中国の中学生たちはとにかく勉強を頑張るのだとか。



苦手な教科を聞くと物理が圧倒的に多い。

日本では物理や化学は高校からが一般的だけれど

中国は中学校から始まり

授業は朝早く、夜が遅い。



中国は大学の受験戦争も去ることながら

中学生で第一の岐路が来るとは

大変だなぁとしみじみ思いました。



自信と誇りに満ちた

中国人学生のことを留学時代

なぜあんなに強いのかと思っていたけれど



ものすごい競争を勝ち抜いて来たからなんだと

今更知りました。



中学校の日本語指導で担当している二年生の男子は

中国の高校には行かないし

もう中国には戻らないと思う、と言っています。



日本語の飲み込みは早いし

すぐ自分の言葉で使うことができて

すごいね、というと



まだまだです、と言うのだけど

吸収力も環境適応力もものすごい。

日本を楽しんでいるのが見てわかります。



彼のまだまだは

日本語がまだまだなのではなく

日本という環境を楽しみ、味わうことを

言っているだろうな、きっと。




日本に帰国したばかりのころ

パソコンを配布され、立派なコピー機があり

自分で自由に使えて

(当時の中国はコピー専門に働いている人がいて

自分で使うことができませんでした)

綺麗な机、筆記具や文房具、飲み物の機械のあることに

心から満足してたし、感動している姿を



先輩社員から中国帰りの変わり者と

紹介されていたのをふと思い出しました。



日本にふつうや当たり前って

実はすごく恵まれている。

そのことを忘れて守りに入ってたなぁと。



自分で知らず知らずのうちに作っていた枠を外して

新しいチャレンジをしていこう

というのが今日の水瓶座新月のメッセージ。



破壊と再生、変容が今回のキーワードなので

ここから第二の人生が始まるきっかけをつかむタイミング。



いろいろ見えないところで繋がってる気がした

2024年2月10日です。