わたしの​機嫌は牛です。


「自分の機嫌くらい自分で取れよ」


と言われた過去がある。


その時は、どうしてよ、と思った。


不機嫌の理由はあなたじゃないかと憤ったりもした。


そんなこんなで人付き合いがうまくいかず


心のことを学んでみたらどうやら


自分の機嫌は自分にしか取れないらしい


ということがわかった。


なるほど、とやってみる。


しかしうまくいかない。


不機嫌の原因と思える対象から離れてみても


好きなものに触れてみても


どうしても機嫌が取れないときがある。


人間だもの。


と、みつをが


いつもそばで頭ぽんぽんしてくれればいいが


そうもいかない。


わたしだってできれば機嫌よくいたいよ。


そこでわたしは前提を疑ってみた。


本当に自分の機嫌は自分でとるしかないのか?


他人にとってもらったっていいじゃないか?


そうだそうだ、ナイスアイデア。


でも待てよ?


他人から離れたり推しに励まされたりは


一見自分で行動しているようだか


他人にとってもらっているのと変わりないのではないか?


そうなるとこの考え方は手詰まりっぽい。


そこでもうひとつ前提を疑ってみた。


機嫌は「取るもの」なのか?


ひとは何かを取られそうになったら大概は抵抗する。


取られまいと頑なな態度を取る。


ということは機嫌も同じなのではないだろうか。


取られそうになるから


取られまいとますます不機嫌を続けてしまう。


ならいっそ解放してやったらどうだろう。


機嫌の放牧。


食べたいときに草を食べ


それを4つある胃袋でのんびり消化して


青空のもとでゲップして


気が済んだら帰ってくるのではないだろうか。


牛みたいに。


モウいやだ。


モウだめだ。


モウむりだ。


モウモウ言ってる機嫌さんは放牧しよう。





さあ、みなさん、今日のおみくじコトバです。


プリーズアフターミー。


機嫌は牛。放し飼いにすべし。


以上、別格がお届けしました。


ではまた。