「ねぇーねぇー
きょうねぇー
おばけかるたやったんだよぉー
おばけかるたぁー♪」
と、買ってもらったばかりのミルクキャラメルを手に、小さな女の子がひっきりなしにお母さんに話しかけていた
夕方のスーパーマーケットでの一コマ
こんなふうに
保育園や学校で起こった出来事を
なんでもかんでも
しゃべってたっけなぁと、ふと思い出した
いつからだろう?
しゃべらなくなったの
さぐられているようだから
責められているようだから
だんだんしゃべらなくなってった
そのうちウソまでついたりしてた
さぐり出すかのように
責めているかのように
聞こえていたお母さんの問いかけは
ただ
そんななつかしくてやさしいミルクキャラメルのような時間のつづきだったのかもしれないね
そういえば
「お母さんと雑談」
っていう宿題をここで自分に出したな
明日、宿題やろうかな