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そこそこの規模の大きな会社でも
若い人材、
良い人材が集まらない
と嘆く社長さんは多いです。
しかし、
採用の仕方、
採用後の待遇や教育制度、
キャリアアップ制度などに
問題はなかったのでしょうか。
中には、
高卒は現場作業、
大卒は営業
という雑な人事をされる
社長さんもおられます。
ただ
大卒でも、
対面コミュニケーション
ができない人もいれば
高卒でも
バイトリーダーを人していたり
親の企業を手伝っていた人もいます
もちろん、
高卒の子は
良く言えば、大胆
悪く言えば、雑とか
大雑把な確率が高いので
社長さんの気持ちも
わからなくもないのですが、
採用される側からすると
こういう採用は、
人を選んでいるのか
学歴を採用しているのか
わからなくなります。
人は感情の生き物です
拗らせる様なことを最初にすると、
一気に信頼感がなくなります
信頼がなくなると
少しのことで離職・転職
となってしまいます。
人は感情で動くので、
仕事にやり甲斐があれば、
残業も苦にならない反面、
たとえ
競合他社より給料が良くても
金の問題ではない
と辞めたりします。
その昔、
TVが日本の主要産業だった頃
SONYが、
①一人がTVの全工程を完成させる
②分業で完成させる
の、どちらが早く完成するか
を調査しました。
結果は意外にも①で、
社員のモチベーションが
段違いだったそうです。
分業は
社員からすると、
自分が会社のただの歯車の
一員ということを
再認識させるのかもしれません。
ただ、
分業は
会社側からすると、
いつ誰がやめても影響が少なく、
あまり技術の習得に
時間がかからないため、
3年以内に
高卒の50%、
大卒の30%
が辞める現代には
効率は良いように見えます。
この離職率の高さの現実は
私も、実際、
高卒社員が、
かつてのアルバイト先の
店長から「君が必要なんだ
仕事が回らないから
戻って来てくれ」と懇願され
正社員の身分を
あっさり捨てるのも
何回か見て来て、
肌に感じています。
何度も言いますが、
人は、理屈や計算や理論
ではないのです。
例え、損と分かっていても
感情で動いてしまう
ことがあります。
辞める前に相談を受けたときに
正社員と非正規の
生涯賃金の差は1億円になる
ということを計算して
見せたりもしましたが、
1億円を棒に振っても、
人は必要とされたいものなのです。
私は、
社長さんの言い分も
気持ちも
組織の効率も理解した上で、
敢えてお伺いしたいのです。
社長さんは、若い頃
働いていて
一度もそんな気持ちになった事は
なかったのででしょうか。
採用で苦労しているなら
採用した貴重な社員を
技術承継のために
しっかり育てて
離職させない様にするのも
社長の役目です。
もし、
正社員として雇っていた会社が
SONYの①のように、
自分が完成させている、
役立っていると
体感できる仕事や
取り組みをさせたり、
上司が
「いつも陰日向なく
頑張ってるね、
頼りにしてるよ」
と労っていたら、
辞めなかったかもしれません。
少しの配慮で
結果が違ってくるなら
やってみる価値はありそうですよね。
残念ながら、
社員の感情を
きちんと分析する様な
診断ツールは
今のところありませんが、
「そんなツールは無くても
ウチは社員の感情を重視する」
と言う会社は、
社員もまた、
会社の起業理念を
大切に思っている気がします。
ツールでは計れなくても、
組織の実体は
人の「心」の集まり
ですから。
©️2023 松宮紀代