名は体を表す、の好例。
カリテプリとはフランス語で、カリテ=質とプリ=料金、つまり英語で言うところのコストパフォーマンスのこと。
その名の通り、このビストロ、やたらとコスパがいい。
料理はもちろん、高級店のそれとは異なるが、さりとて安かろう悪かろうの「俺の」的なレベルでもない。
いたって健全に、低い原価率でも何とか頑張ろう、と努力している様が見て取れる。
その甲斐あってか、店はいつも繁盛。
客の方も、ちゃんと本質を見抜いているということだ。
タパス的なタコとセロリのマリネ。
トウモロコシの冷製フラン。上には毛ガニの身と出汁のジュレ、アオサ、イクラなどが乗っていて、それなりに豪華。
ミキュイ(半生)に仕上げたスモークサーモンをタルトに載せたもの。ワサビ風味のソースなど、色々考えている。
ビストロ料理の定番、ハチノスのグラタン。
豪州ラムとイベリコ豚のロースト。
人気のデザートは、キャラメルソースのミルフィーユ。
かなり食って飲んで、1人5000円以内で収まったのは驚き。
カウンター席から、黙々と料理をこなす若者を眺めているのは飽きない。