




「紹介がないと入れてもらえない」。
一見さんお断り、というシステムに、日本人は自尊心がくすぐられやすいのでしょうね(朝地も)。
高い割には大したことがないと知りつつも、集蛾灯に吸い寄せられる羽虫のごとく、また新橋の裏路地へ行ってしまいました・・・。
鮎や松茸のない1月は、お店の実力を測るにはちょうど良いタイミングでした。
食べたもの(順不同)
・芋茎の煮物(定番もの。無難にしみじみおいしい)
・こっぺとずわい (こっぺはさすがに良いものを使っていて、身もミソも絶品。しかしずわいは凡庸)
・造り こしびと鯛 (京都ツアー後なので、鯛のイマイチさがよく分かってしまいました。こしびも京都の「阪川」のものと比べると遥かに落ちます)
・八寸 (煮アワビは美味しいけど一切れのみ。子持ち昆布は普通。黒豆はさすが)
・ハマグリしんじょのお椀 (貝の風味豊かなタネ。出汁はやはり濃い)
・伊勢海老の味噌焼き (小さい。全くおいしくない。同席した長崎県出身の友人が鼻で笑ってました)
・ふぐの白子焼き(これも小さい。3万5千円のご利益がない)
・白魚の天ぷら (平凡。京都の香梅揚げの方がなんぼかマシ)
・筍ごはん or はらすご飯 (相変わらず)
デザートで、西さん自らが作る葛きりを食べると、なぜかその魔性のトークに幻惑されて、次の予約を入れてしまう、という人が多いのではないでしょうか。
しかし、京都ツアー直後だけに、私としては前回以上に納得がいかないお支払いとなりました。
私の舌が低俗なのかもしれませんが、しかしいくらなんでも刺身くらい、さすがに良し悪しは分かります。「東京随一」への疑念は、深まるばかりの一夜でした。