PIC @Valence フランス | 御食事手帖

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主に東京と湘南で食べ歩き、でも美食のためならどこへでも旅するブログ

2010年5月、フランスのローヌ川沿いの町Valenceにある三ッ星レストラン「PIC」に行きました。
女性シェフのアンヌ‐ソフィー・ピックさんのお店です。
ここ何年か、フランスで食べた中ではピカ1でした。


シェフが女性だからでしょうか、三ッ星レストランには珍しく、若い女性のお給仕が多かったです。

料理はムニュ・デギュスタシオン。195ユーロほどだったでしょうか。
 
フレッシュのモーリーユ(編み笠茸)を使ったタルト。
中に、刻んだモーリーユがたっぷり入ってます。とにかく、味が濃い。



アスパラガスの上にキャビアをのせたもの。
不味かろうはずがありません。
ただ、どうなんでしょう?高級店でキャビアを使うのは、なんとも予定調和というか、「キャビア出しておけばいいんでしょ」的な、店から客が見透かされているような気がして、実はあまり好きではありません。

 
ホタテ貝のソテー。
肉厚で、火通しが上手で、甘くて、うまい。

 
オマールエビの料理。
ブルターニュ産とのこと。身はぷりぷりでした。甲殻類のソースの出汁加減が非常に繊細で、香りが抜群。日本でもこれくらいのオマール料理が食べたいものです。

 

乳飲み子羊のロースト。
まだ草を食べていない小さな羊です。日本ではオージーやNZ物が入っているようですが、子羊は断然フランスに限ります。口蹄疫問題以来、仏産の子羊の輸入が途絶えていることは、国家的損失です。美食家の皆さん、声を大にして輸入再開を訴えましょう。
ちなみに、横の白いのはフロマージュをアルギン酸でボンボンにしたもの。フェドリエ系です。

リヨンから車で1~2時間だったでしょうか。宿併設のオーベルジュでしたが、予算の関係で町の安宿に泊まってしまったことを心から後悔しています。レストランの評判が落ちてなければ、リベンジ訪問したいものです。