




天気の悪い日曜の昼。
久々に蕎麦でもすすりながら昼酒を、と思って雑誌「湘南スタイル」のおすすめ店、鎌倉・材木座の「梵蔵」へ行ってみました。
「挽き立ての蕎麦粉」、「地下1000mから湧き出るミネラル豊富な鹿児島の温泉水を使って甘味と香りを引き出した十割蕎麦」などと心躍る記事内容に、期待は膨らみました。
結論をいえば、誠にがっかりな店でした。特に蕎麦がおいしくない。
つまみ類はいろいろありますが、食べた中で唯一良かったのは「だし巻玉子」(800円)。焼き加減と出汁の含み具合が程よかったです。
ご自慢の「鴨焼き」はフランス産の真鴨使用で2400円もしましたが、これは火の通し過ぎ。焼きねぎはもちろん合うけど少なく、代わりに全然合わない水菜が添えてあります。量もすくなく、値段に見合いません。
さて、肝心の蕎麦。
記事では「最初のひと口は、店主おすすめの焼き塩で甘味を感じてほしい」とありましたが、言うほど甘味も香りもありません。妙にいがらっぽい喉越しも気になります。「のどごしまで気持ちいい」などといい加減なことを書いた記者は、実に罪深い。
さらに「辛口のつゆ」が全然辛口ではなく、こちらは甘さが目立ち、蕎麦本来の甘味はどこへやら。
せいろの大盛りを頼んだことに、後悔してしまいました。
ここらあたりなら、葉山・堀内の「恵土」の方が、なんぼかマシです。
「湘南スタイル」のレストランガイドが玉石混交であることを再確認する一軒でした。