JUGEMテーマ:グルメ
クリスマス明けの日曜日、葉山から車で行ける範囲で夜の外食をしようと思ったら、良さげなフレンチやイタリアンはどこも満席に近い状態。おいおい、なにが不景気なんだよ、と言いたくなりますね。逗子や鎌倉界隈だけの現象でしょうか?
で、結局予約がとれたのは、鎌倉駅にほど近いイタリアン「オステリア ジョイア」という店。
自家栽培の野菜がウリの店らしいですが、冬場は何を食わすんだろうか、と半信半疑で訪ねてみました。
お店に目の前には、立派なリストランテがどーんと構えています。
それに引き換え、二階に位置するこじんまりとしたジョイアです。
ちょっと、というか、結構くせのあるソムリエ・バッチのおじさんがサービスを担当。
「うちは黒板のメニューしかないんですよ。なんせ料理は毎日変わりますからね」
何でも近所に600坪からの菜園を有しているのだとか。
で、これがダテではなく、冬でも葉物なんかは非常においしい。

前菜は、鶏のガランティーヌ、というかどうかは忘れたけれど、要するに鳥モモに詰め物をしたコールドチキン。上にちりばめた葉物がバカにならず、良いアクセントです。ほろ苦かったり、辛みがあったりで、地力のある野菜です。料理そのものの味も悪くありません。

パスタその1、トリッパのペンネ。
これは、料理人の素性が良く知れる料理です。ちゃんとしたもんです。
ハチノスの煮加減が丁度良く、トマトソースにコクが出ています。
赤ワインをゴクゴク飲みながら食べる一品。

アサリとアスパラ菜(オータムポエム)のオレキエッテ。
これは実にバランスの良い味です。
春は遠かれど、ほのかに早春の香りを漂わせる野菜と、滋味ある貝が良く合ってます。
耳たぶパスタも、味を含んでいい具合。

佐島のタコのオリーブオイル煮込み。
柔かさもさることながら、味の深さに驚きます。
タコから出た風味が煮汁に溶けだしているのですが、さりとてタコ自体も持ち味を失ってはいません。トマトとにんにくのバランスも取れています。
店ご自慢の料理、というのも頷けます。

自家製ソーセージ。
これは、まあ、好みが分かれるところ。
ういきょうの風味が好きな人には悪くないでしょうが、そうでないとつらいかも。
しかし、脂分などはしっかりしていて、濃い目の赤ワインの相手になります。
野菜の味が忘れ難く、また行きたいと念願するところですが、いかんせん料金は安くありません。
ソムリエおじさんはワイン自慢で、グラスで色々出すようですが、終わってみるとワインで相当取られているようです。
この辺が、日本の限界ということでしょう。ランチでビールなら、悪くなさそうです。