
とどめに出てきたお茶うけ「プチ・フール」。
コーヒーやお茶と一緒に、こうした焼き菓子を出してくれるのです。
手前は、フランス・アキテーヌ地方の名物「カヌレ」ですね。
このお菓子で食事はようやく終了です。
長い旅路でした。
4時間かかりました。
全12品。
ミシュラン・ガイドの基準によると、3つ星レストランとは、わざわざその店を訪ねるために旅程を組む価値あり、とのこと。
私たちは、このレストランで食事をするために、サンセロニという街でわざわざ1泊しましたが、その判断に間違いがなかったことを、舌と胃袋で確認しました。
で、最後にこぼれ話。
食後に、またまた厨房に連れて行かれ、日本語をしゃべるシンガポール人女性(料理修業中)と引きあわされるなど、入店時同様、いろいろとセレモニーがありました。
私たちとしては「なんでそこまで??」と不思議でしょうがなかったのですが、とどめはお会計。
金額を見てびっくり。「こんなはずはない!」と顔を見合わせるほど安いのです。
請求書を良く見たら、頼んだ食前酒やワイン2本、水やコーヒー、食後酒に至るまで、飲み物の料金が全部「タダ」になっているのです。
いよいよ「???」な私たち。
たどりついた結論は、「きっと誰かと間違えられている・・・」でした。
「いや、わたしどもは、ただの名もなき旅人でございますが」と言っても、お店に責任者はにっこり微笑むばかり。
どうにも仕様がないので、ゴチになってきました。
「カン・ファベス」、間違いなく名店です!