人々は彼のことを「闘牛」と呼ぶ。

ダン・ボビッシュは確かに「闘牛」である。身長6フィート1インチ、体重330パウンドの怪物であるこの男は、現役のころはスーパーヘビー級とはなんたるものか、ということを世間にアピールできる数少ない選手であった。

今は違う。彼は三年前の金網で戦いを最後に現役を退き、しばらくの間ゆったりとした生活を送っていたが、何かをしなければいけないと思い立った。

「俺はまだ現役のことを考えることがあるよ」彼は自分のキャリアについて言った。「ある日俺はこう思った。俺はまだ40歳だし、体重も265パウンドある。そして俺と競える奴らはそう多くないってね。でも、スーパーヘビーで戦ってる奴らは多くないんだよな。俺は単に戦いたいだけなんだけど、それができないんだ。とてもつらいよ」

UFCやPRIDEのようなを含む古い団体では、彼は戦う相手を見つけることができなかった。それは若手の選手も同様だった。ボビッシュが最後の戦いを終えたとき、彼は自分のキャリア、そして人生について決定をしなければならなかった。その決定は彼をファイターとしてのみMMAから遠ざけた。ボビッシュは新たなキャリアに進まなければならない。

「エメリアエンコ・アレキサンダーと戦ったとき、俺は背骨を傷めてしまったんだ。だから、もうトレーニングをできないんだよ」彼は言った。「以前できていたことをできなくなっちまった。でも、俺は手術を受ける気はないんだよ。俺はきっぱりと断った。だから俺はファイターたちに何か関わりたいんだよ」

ボビッシュがこの業界に残って何をしているかというと、ファイターからプロモーターになることだ。彼の手がける第二のイベントは、プロとアマチュアの試合両方を含むもので、10月23日に開催される。ボビッシュはプロモーターとして再びMMAの世界に戻ってきたことに興奮している。

「『レイジング・ブルーボビッシュアルティメットファイト』という名前なんだ。自分の会社も持っている」彼は語ってくれた。「ほとんどのプロモーターは実際にファイトしたことがないし、俺のレベルまで到達したことがないってことを俺は知ってる。月に一度、もしくは二ヶ月に一度、クリーブランドエリアで大きな大会を開くことにチャレンジしているんだ」

ボビッシュはオハイオから自分の愛するMMAを広められることを誇りに思っており、その思いを次の世代のファイターたちに渡したいと思っている。

彼はまた他のプロモーターたちが持っていない経験を活かし、正しくファイターたちを扱うことができると信じている。

「俺がUFCやPRIDEなどで戦ったとき、彼らは正当に俺を扱ってくれた」

ファイターたちが団体からホテルなどの宿泊施設を与えられること、そして素晴らしい試合環境を作るのは最低限のことで、彼はクリーブランドにおけるイベントにそういった常識を作ることができると信じている。

今はプロモートに集中しているが、ボビッシュは未だにUFCや、PRIDE、King of the Cage、そして他のイベントでの戦いを思い出すという。もし彼がそれらの戦いで傷ついたことや、二度と戦えなくなったことを言わないのなら、それは多分彼が嘘をついている。

「アドレナリンが出て、興奮するのが懐かしいよ。そして、勝者として手を挙げることもね」

ボビッシュは次の世代のファイターたちが戦うことを自分のことように思い、そしてMMAの世界の一部として生きるだろう。彼がもう誰かをノックアウトできないとしても、自分のイベントでエキサイティングな試合を見せることを考えている。

ソース:http://mmaweekly.com/dan-bobish-injury-spurs-move-from-fighter-to-promoter-mma


ダン・ボビッシュはこれから自身のイベントを開いていくようですね。

PRIDEでのマーク・ハントとの戦いを思い出します。