こんにちは、凉心です。
東京では、桜は花が散り、葉桜となりました。
また、日中は暖かい日が増えてまいりました。
ただ、朝晩はまだ寒いことも多いですね。
だからでしょうか、冬の風邪が、今の時期にも流行っていると耳にします。
「常ならない」ことと言っても、やや時季がずれているように感じ、驚いてしまいます。
「常ならないこと」と言えば、地震、台風、大雪、そして人の心、などもありますね。
現代では、多くのことが科学的に分析され、事前の対処が施されたり、事後の回復が素早くなったりしています。
大変ありがたいことです。
一方で、「諸々のわざわいを避けて下さい」「早くもとに戻りますように」と、神仏に祈りを捧げておられる方々も、沢山いらっしゃる。
こちらは「科学で制御」出来ないことに対しての祈り、となります。
しかし、大変ありがたいことです。
浄土宗大本山百万遍知恩寺さまの御記しにも、下記のようにございます。
『後醍醐天皇の御代元弘元年(1331年)8月、都で大地震が起こり、その上悪疫が流行して、多くの横死者が出ました。
勅命により当山第8世善阿空円上人は宮中に参内し、七日七夜を期して阿弥陀佛の御名を称えること百萬遍におよびました。
その功力により疫病は止み、帝は御感のあまリ「百萬遍」の勅号と弘法大師御作の大利剣名号軸及び540顆の念珠を下賜されました。
それ以来、諸祈願の法会としてこの大利剣名号軸を掲げ、僧俗が輪になり念佛を唱えながら大念珠を繰る作法が「百萬遍大念珠繰り」として全国各地に広がりました。』
【大本山百万遍知恩寺さまホームページより】
また、大本山百万遍知恩寺さまの沿革によりますと、後醍醐天皇以降の御門様方も、天変地異が次々と起り民人が安心できないとなりますと、知恩寺さまに除災民安天下泰平・天長地久のお祈りを、ご依頼されたそうでございます。
【参考文献=百万遍知恩寺誌要】
常ならないことに対して祈ることは、古より続く大切な行いですよね。
ありがとうございました。