こんにちは。ゆうやなぎです。
普段ドラフトしてるけど店舗戦の時期って序盤は人集まらないんですよね!だから自分も真面目に現代考えました。
結構書いたので長いかもしれません。

今回は今まであまり語られていなかった
《星刻の魔術師》についての解説もしていきます。

今まで星刻を入れていなかった人や、なんとなく入れているけど使い方がわからない人、他にも魔術師に興味がある方は是非!


もくじ

*今期の魔術師が向き合うべき点
*今期使用している構築
*メイン、EXの採用枚数等の理由
*メイン、EXの不採用カードの理由
*サイドデッキの採用理由
*星刻を絡めた展開について
*さいごに

構築を紹介してから展開を紹介するという流れです



*今期魔術師が向き合うべき点
 今期は魔術師が苦手な【オルフェゴール】が多い環境となり、基本的に盤面を完成させてしまうと勝ち目がありません。

 また、このオルフェゴールの展開を止める為の誘発として《エフェクト・ヴェーラー》《無限泡影》《PSYフレームギア・γ》といった誘発がどのデッキにも多く採用されており、展開を通すのが厳しくなっています。

更にオルフェゴール自体が一枚初動で誘発を積みやすく、展開を止められる挙句、こちらの誘発は6枚の指名者で止められてしまいます。
 デッキタイプが全く違う【オルターガイスト】の存在も、寄せ切った構築の使用を許されない原因の1つです。

しかし、他のデッキと比較すると、深淵に潜む者の存在や時空のペンデュラムグラフを用いたロングゲームでこの二強とも言えるデッキ達と戦うことができるデッキです。



*今期使用している構築

大きく変わっている点は《レスキュー・ラビット》が採用されていることです。
 これは先程説明した魔術師が向き合うべき点とマッチしていると考えて試し始めました

・ヴェーラー、泡影の受け方
 基本的に魔術師は2体のモンスターを使用したエレクトラムや覇王スターヴに誘発を当てられてしまう為に不利なトレードが続きます。
従来の魔術師では1枚で場の数の損失無くヴェーラー泡影を受けれるカードは調弦やペンマジ、ドクロしかないので厳しいゲームを強いられてしまいます。
 しかし、ラビットは調弦、ペンマジ、ドクロと同じく損失無しにヴェーラー泡影を受けることができます。一見ペンデュラムモンスターではない為に役に立たなそうですが、今期は課題であるオルフェゴールはもちろん、他のデッキに対しても《深淵に潜む者》が強く、レベル4モンスターで損失無く誘発を受けれるという点で優秀です。

・γの受け方
 基本的にエレクトラムにγを打つのは有効で、死んでしまいます。しかし知らない人も多いですがγのあとに星刻の魔術師が成立し、スケールが黒牙やドクロでサーチした慧眼などの場合は普通に盤面を作ることができます
星刻の効果でアストロをサーチして展開に絡めることができる上に、X素材や身代わりで墓地に闇属性魔法使いを用意でき、γとドライバーが盤面にいることで黒牙の魔術師の効果を発動可能になるので強引に貫通して盤面を作れます。
 ラビットは1枚でこの星刻の魔術師になるカードです。調律の魔術師と共に採用する事で素材調弦の場合と似た役割を果たし、展開の強度を上げることに繋がりました。

これらの2点の理由から採用に。普通にpモンスターになるカードの為に浮くこともなく、思っていたより良かったです。



*メイン、EXの採用枚数等の理由
○EM天空の魔術師
採用枚数に差がありますが、私はこのカードの評価がかなり高く3枚にしました。対ドラグーンに有効だとか、Gつっぱとか、ペンマジの択が増える以外にも利点が多いです。

1.サーチ効果に関して
サーチがある分、先攻でP召喚した際には他のどのレベル4魔術師より強いのは明確です。
オルター等の「誘発の枚数こそ多いものの、展開が出来ずに、もしくは少ない妨害数でターンを返しても一瞬で死ぬわけではないデッキ」に対してこのサーチ1枚の差がかなり大きいと感じました。

2.アストロやラスター
カードの採用枚数を1から2にするだけでアストロやラスターの択が増えます。
特に例としては慧眼+天空+適当なPモンスターの様な、召喚権とアストロで覇王スターヴを組んで時空を拾う場面では必須です。エンド時のサーチも付きます。入っていない場合エレクトラムのドローで運ゲーか妨害無しになるのが気になりました。

3.星刻絡みの展開
星刻が絡む先攻展開で使用することが多いです。
⑴調弦から星刻を立てる場合のリクルート先になり、星刻の素材に埋めることで黒牙を絡めて墓地から蘇生してサーチに繋ぎます。

⑵星刻が盤面に残る展開は時空の為に盤面に用意する魔術師を紫毒にする意味がなく、身代わり効果でいつでも墓地送り追加効果を狙えます。
よってその際にスケールに置くカードを天空にします。
天空にすることで
・攻撃表示のタイタニックがパンクラの効果破壊も耐えれる
・展開が通るもののウーサまではいけない場面で超融合スターヴの特攻を最低限ケアする為に守備表示にしていたタイタニックの戦闘破壊を耐えれる
・パンクラ等を意識してタイタニックを攻撃表示、それ以外が守備表示の盤面。真紅眼融合や雷龍融合の様な負け筋の魔法を通したくない場面で《ライトニングストーム》の攻撃表示モンスター破壊をスルーしてタイタニックを再度場に出せる

などの今までの魔術師の盤面の細かいボロを打ち消してくれます。

○黒牙の魔術師
天空を3枚にして黒牙の枚数を減らす構築を見ますが、星刻が絡む場合ほぼ3使います。
個人的には星刻を採用=3確定のカードだと思っています。

○エキセントリック・デーモン
現状一番の自由枠で無くてもいいとは思います。
しかし、対オルターガイストでは天空のサーチ先としてかなり有効なカードで、このカードがあるだけでかなり楽に感じたので1枚入れました。

積極的にプロトコルを剥がし、スキルドレインを開き難くしながら動いたりします。

稀にですが、負け筋を潰す為にエレクトラムをトロイメアフェニックスの様に使うこともあるので便利です。
ごく稀にリリーサークラウソラスや魔鍾洞の回答としても期待できたり

分布が読み難い店舗戦や、非展開系が多い分布に持っていくのであれば入れておくのがオススメです。

○召命の神弓-アポロウーサ+調律の魔術師
元々ニビルケアの展開に使用する為に採用し始めましたが、それ以外でも使う場面が多く続投。
他のデッキ同様に詰めに使うだけでなく、先攻展開ではγのケアに使ったり、超融合を耐えれる盤面を作れるようになるので強いカードです。

⑴γのケア
γの受け方のところでも説明しましたが、魔術師は元々エレクトラムにγを打たれても、星刻を出せてスケールが慧眼や黒牙なら貫通して盤面を作れます。

例えばペンマジ+調弦や闇属性を含む星4魔術師2体ならトラムにγでもハリアストロランク8時空になります。
また、ペンマジラビットのような星刻の素材に闇属性が含まれない場合でも、調律を採用していることで同様の妨害を構えることができます。

その場合にハリファイバーまでγを待つのが今まで有効でしたが、ハリファイバーの前にウーサを成立させるパターンでこれを防ぐことができます。
トラム+星刻+自身の効果で出していない調律からウーサを出して、覇王スターヴで黒牙を破壊し、アストロと星刻ss、自身の効果で調律ssから星刻調律でハリファイバー、オッドロンss、2体目覇王スターヴのようなパターンです。
上振れ気味ですが覚えない意味はないです。

⑵超融合を耐えれる
γケアのパターンでも説明した展開でトラムと星刻でアストロとクロノ両方にアクセスできると、盤面は3ウーサ、タイタニック、サベージ、ハリファイバー、クロノのようになります。

今まで超融合からスターヴを出されると前の盤面が崩壊してしまうのが欠点でしたが、ウーサタイタニックが成立すればスターヴの打点上昇と特殊召喚モンスター破壊効果を止めれるようになります。攻撃はタイタニックに誘導できるのでウーサを守ることも可能でかなり固い盤面になります。



*メイン、EXの不採用カードの理由
○手札誘発
指名者6以外人権が無く、中途半端な枚数では通らないです。
通らないから入れないというと、多くの過激派が怒りますが、デッキの特徴を捉えることが大切だと思っています。

 多くのデッキは1〜2枚の初動で動き、誘発の貫通は指名者やおろかな埋葬、ssギミックといった1枚のカードで行うことが可能であり、初手に展開に絡まないカードが複数あっても問題ないです。
 しかし、魔術師をはじめとした多くのペンデュラムデッキは手札の4〜5枚を使用して展開するデッキであり、誘発の貫通にも2枚分のカードを必要としたりします。その場合初手にどれだけ展開に絡まないカードを引いてしまうかで、先攻展開の強度は勿論、事故率が大きく変わっています。
 
 今期はヴェーラー泡影γといった誘発が多いが故に先攻展開の誘発貫通力が問われると共に、先攻展開が通ってしまった際に基本的に捲れないデッキが多いことで、一度通らなくてもターンの返し合いの中で強いはずのGも被った時の弱さが目立つという恐ろしい環境です。特に対オルフェは適当な誘発持ってるよりレベル4モンスターから深淵立てる方がどう考えても信頼度高いです。

 これらの理由から対面するデッキや後先で強さがブレてしまう上に指名者の引きに左右されるカードよりも、不純物を最低限にすることで先攻展開やギミックの強度を高め、事故率を落とすことが優先されると判断しました。
先攻展開猿が板!


○レボリューションギミック
⑴レボリューションの強みである
・賤竜を絡めたP召喚でのリソース
・ロングゲームで強いタイタニックやイグニスター等のドラゴン族蘇生
が高速化した環境により薄れてしまった
⑵ヴェーラー泡影が増えたことでペンマジの効果が通り難くなりスケールの質が問われやすい他、星刻を絡めて貫通を狙いたい為に不純物を入れにくい
⑶レスキューラビットと龍脈に枠を割いたことで枠がなくなった

レボスターヴしたいから抜けないって意見もありますが、レボリューションの強みはそもそもレボスターヴじゃないのでそれの為に入れてるなら間違いだと思います。

○TGワンダーマジシャン
入れたいです。枠がないです。16枚目は絶対ワンマジ



*サイドデッキの採用理由
魔術師はデッキパワーが低いという自覚を持って、パワーカードを優先
○手札誘発
メインデッキに誘発を採用していないのに対し、サイドデッキには多量の誘発を採用しています。
・通った時のリターン
・指名者に対しての耐性
・複数引いた場合の重ね打ちの強さ
を意識しました。
基本的に今期は作られた盤面を返す系のカードではギルスやディンギルス、リリーサーが強過ぎて妨害が残ってしまったり効かなかったりするので、誘発である必要があります。
特に複数引いた際の重ね打ちでは

・G+ロンギヌス
 指名者を耐えれる上に、Gが通れば重ね打ち特有の手札の損失を抑えられる
・G+γ
 Gへの灰流うららを許さない
・γ+ロンギヌス
 ドローこそ無いものの、γドライバーが盤面に残ることでハリファイバーからのオッドロンがPモンスター1体分になる

というように止めても返しの自分の動きが出来ないことを避けています。

また、γは罠系のデッキにも有効な誘発で最強です。中途半端な伏せを剥がすカードはメインギミックで止めることができたり、そもそも伏せを剥がしてもメインギミックが超えられないので負けます。γで動きを作らせないことが有効だと思いました。

○強欲で貪欲な壺
メインの後手からも手数が増えるのが好きで入れていたこともあったのですが、今期は打っても捲れないのでサイドに。
誘発を多く入れている点で手札が足りなくなることを避けたり、後手はそもそも除外されたらいけなくなるカードが減るのでシンプルなパワカです。
除外された上で回すことには慣れておいた方がいいので実際に10枚除外して回してみるといいと思います。

○レッドリブート
人権

○羽根と勅命
パワカだから手なりで入れたので怪しいです。もし綺麗に通ったら強いです



*星刻を絡めた展開について
ここまでにも幾つか星刻の話題が出てきましたが一体星刻絡みの展開ってどうするの?って人もいると思います。勿論手札次第というのがこのデッキの全てですが、基本的なパターンを紹介したいと思います。

最低限のパターン
最低限の盤面を作る基礎になる展開です


慧眼+虹彩or黒牙or賤竜+レベル4魔術師モンスター+適当なp召喚可能でエレクトラムになれるモンスター
こちらの4枚からの展開

盤面はハリファイバー、アストログラフ、タイタニック、星刻、時空とスケール
手札は慧眼、黒牙、エレクトラムのドロー、天空のサーチ
となります。3妨害と多めのリソースですね。

展開方法
1.スケールを下が賤竜、上を虹彩か黒牙に
2.全部p召喚し、慧眼と適当なモンスターでエレクトラム
3.エレクトラムで天空の魔術師をエクストラへ
4.賤竜で天空を回収して召喚、効果を起動して星刻を立ててアストロをサーチ
5.エレクトラムで上スケールを破壊し、慧眼を回収。破壊されたやつの効果を発動
6.星刻の効果で慧眼の身代わりで調律を落とし、調律をss、慧眼をそのまま使用し、アストロもss
7.調律とエレクトラムでハリファイバー。オッドロンをssして覇王スターヴを連打。タイタニックに

とにかく星刻の素材を黒牙で利用するだけで簡単です

γの貫通パターン
γの受け方で説明していた貫通パターンです。


適当な上下スケール+ペンマジ+星刻になるカード(調弦orラビットor魔術師×2)
からの展開で、エレクトラムにγを発動された場合の展開


盤面はハリファイバー、タイタニック、星刻、時空と上下スケール
手札は賤竜で回収慧眼と、天空サーチのクロノ、エレクトラムのドローになります。
最後のスターヴの回収を慧眼ではなくアストロにすると賤竜は無くなりますが、アストロとサーチ黒牙が代わりに加わります。その場合盤面にアストロが出るので天空のサーチがクロノである必要が無くなります。

展開方法
1.p召喚してペンマジで両スケールを破壊し、天空とドクロをサーチ。ペンマジとドクロでエレクトラム
2.エレクトラムにγを打たれる。星刻を出してアストロをサーチ
3.スケール慧眼天空、慧眼効果身代わりで調律を落としてss、慧眼を黒牙にしてアストロss慧眼サーチ
4.調律星刻でハリファイバー、オッドロンss。オッドロンアストロで覇王スターヴ、黒牙を破壊してアストロと星刻をssし慧眼サーチ
5.慧眼身代わりで天空を墓地送り、黒牙にして黒牙でγを対象に天空ss。天空サーチ効果発動
6.2体目の覇王スターヴを出す。慧眼を虹彩にし、虹彩を破壊して時空と慧眼を回収。慧眼を賤竜にして慧眼を回収。
7.タイタニックを出して天空でクロノサーチ

相手のγを綺麗に利用できるデッキはなかなかないので面白い展開です。

γを撃たれなかったら?


3ウーサ、タイタニック、ハリファイバー、アストロ、時空
こんな感じになります。今回は最初に破壊したスケールを星読み時読み、星刻の素材を龍脈×2でやってみましたが、最初にペンマジで破壊するスケールや星刻を調弦から出していたりすると蘇生先やサーチ先が変わり、これより良い盤面に変わります。ぜひ色々試してみてください

調弦パターンの星刻残し
一番オーソドックスな調律を使わない今まで通りのパターン。
先程の適当な上下スケール+ペンマジ+調弦から作れる盤面です。


盤面はハリファイバー、アストロ、タイタニック、サベージ、星刻、時空天空
手札は慧眼、トラムドロー
(ライトニングストームを意識するならサベージ星刻は守備に)

展開方法
1.p召喚してペンマジで両スケール破壊して天空慧眼サーチ、調弦でレベル4pモンスターss
2.エレクトラムと星刻を立ててアストロとクロノを揃える。慧眼身代わりでオッドロンを落とした後、黒牙にしてエレクトラムで破壊。墓地から調弦と手札からアストロをss
3.調弦とエレクトラムでハリファイバーからオッドロンss、アストロと覇王スターヴ
4.慧眼を虹彩に。クロノをss。覇王スターヴで虹彩を破壊してアストロss黒牙時空サーチ
5.2体目の覇王スターヴで黒牙を破壊してアストロssし慧眼サーチとオッドロンss
6.慧眼を賤竜にし、慧眼回収。オッドロン対象賤竜でサベージ

場のp数や調弦以外のチューナーの有無で展開は分岐し
・2枚目のオッドロンが必要無いパターン
・星刻でサーチしたクロノを使わなくてもいいパターン
・調弦ではなく天空を釣ってサーチが追加されるパターン
等があります。全て手札次第ですが、調律を入れる前から一番多用してきた最大値パターンです。


とにかく1人回し!?
これまで様々なパターンを紹介しましたが、これらは数多くある展開の一部です。誘発を撃たれたり、p前トラムから動いたり、ファンタズメイをγの様に黒牙で利用したり、色々あります。

今まで一番誘発がなかったりトラムのドローが強くて出来た上振れ盤面は
3ウーサ、タイタニック、サベージ、ハリファイバー、アストロ、時空とかだったと思います。

基本的には展開は通りませんし、そもそも星刻はそんな簡単に出ません。ですが、もしも上振れた時にミスったら一番意味がないので、とにかく覚えておくに越したことはないです。

星刻の魔術師は1枚で
・アストロやクロノ、ドクロといったパワーカードにアクセス
・賤竜+もう片方スケールや、エレクトラムの回収を使わなくても直接虹彩をエクストラから加えることができる
・墓地に素材と身代わりでデッキから魔法使いを用意し、調律まで採用することで1枚でハリファイバーにもなる
という素材2体から大幅な動きが可能になるカードです。
 もちろんそれは先攻展開に限らず、γ貫通パターンの要領で後手からは手数を追加しながら動ける優秀なカードです。

絡めば多彩な動きが可能になり、大体なんでもできます。
本当に最適だったのか?と考えながら、どこまでいけるか試してみるのが慣れるのには一番です。



*さいごに
長い上に、固定展開ルートがないデッキということもあってわかりにくかったり、拙い文章でしたが、ここまで読んでいただきありがとうございます。
4月から新ルールということで星刻は更に強くなるのでは?ということでとても楽しみです。

いつもレボ無しの記事ばかりですが、別に嫌いとかじゃなくて結構入れたりしてるけど、レボ主軸の構築はもう別の有識者達が多数ブログを書いているので被っちゃうんですね笑

どの型にも様々な強みがあるので、魔術師は面白いデッキだと思います。


質問や構築、展開の相談等ありましたら、気軽にTwitter @jinsei_owata_yp まで。
リプやDM、質問箱どれでも対応します!