月曜夕刻、徒然。
何となく備忘録。
部屋に猫、人は私一人。最近の忙しさに今日はさぼって過ごしてしまふ。
愛読書のひとつ、怒りの頁をめくる。
最近新たに加入したネットチャンネルにて、怒りの映画を流す。
痛い、痛すぎる。何度観ても痛い。
なぜに私はわざわざこんな痛さが突き刺さるものを観るのか。
笑っていられるものを流せばいいだろう。
ああ、おもしろかったねで済む作品を観ればいいのはわかっているのだ。
だけど、痛みが必要な動力になるのを、私は知っている。
怒りが動力になることをも、知っている。
弱さ、基地運動、シュプレヒコール、同性愛、寂しさか苦しさかよくわからない感情、やるせなさ、諦め、人間の陰の部分あれこれ……。
8年前、5年前、2年前に観た時よりも痛みが増すのは、一体どうしてだろう。
そして、作者の吉田修一作品の根底にあるものはなんだろう。
悪人、さよなら渓谷、そのどれもに何かの共通項がある。
とはいえ、作家の心の中なんてそう簡単にわかるものではない。
書き手の内部は底なし沼だ。
ズルズル、ズルズル、腕を入れればそのどこまでも飲まれてしまう。
書き手作り手は、まともであればあるほど恐ろしい。
「私が愛したのは、誰だ?」
「私を裏切ったのは、誰だ?」
こんなキャッチ、私はどんなに身を削っても出てこない……。
読み古しても、まだ新しい。
まちがいなく名作である(私が言わなくてもあたりまえに名作だよ、うん)。
そうこうしているうちに、うちの書き手が帰宅する。
ビールでご機嫌、うちの書き手は単純だ(笑)。
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