稀代の名馬、無敗の3冠馬ディープインパクトが今日逝ってしまった。


17才、体調不良説が流れる中での突然の訃報だった。


治療中の頸部の手術を7月28日に受けて術後の経過も安定していたらしいけど、

29日に起立不能になり、今日のレントゲン検査の結果、頸椎に骨折が見つかったそうだ。


回復の見込みがなく、予後不良(安楽死)の処置が取られたという。



ニュースが飛びこんできた時、私はちょうど外にいた。

自分の馬を亡くした時を思い出したというのもあるけど、

そういうのは関係なく、ショックだった。

一瞬、呼吸が止まった。

気がつけば、泣いていた。



ぽろぽろぽろぽろ。

涙が落ちてきた。



私の馬人生はディ―プの歩みと共にあった。



新聞記事は昔の分まで取ってある。




引退レースの第51回有馬記念、13年たった今でも、最後の走りが瞼に焼き付いて離れないのはなぜだろう。

古い新聞を見て、また泣いた。




去年、今年と名馬たちが逝ってしまったな。



テイエムオペラオー

スペシャルウィーク

シルクジャスティス

ヒシアマゾン

キングヘイロー


そして、ウォッカ



皆、やすらかに天に駆けたのだと思いたい。

いや、思っている。




馬は儚くて切ない。

生き物に生き死には付いて回るけど、馬ほどの経済動物はいないだろう。


だけど、その存在自体がものすごい大きな夢や希望を与えてくれるのもまた事実だ。


馬に勇気を与えられた人がどれほどいるだろう。

心震えるほどの感動をもらった人がどれほどいるだろう。

立ち上がる力を振り絞れた人がどれだけいるだろう。


私も、馬に生かされた一人だ。



どうかどうか安らかに。



拝啓

ディ―プインパクト様


お疲れ様。


ありがとう。ありがとう。


そして、さようなら。


本当にありがとう。


合掌。