MS造っている企業多くね?
ってか、機種も多くない?
川´_>`)<そうかね?
考えてみくれ、これまでのガンダム作品だとMSなどの機動兵器を製造していた企業とかって言うのは1企業とか、1グループのような統一された開発団体で製造されていた。
だいたい1勢力で統一された作戦機を運用していたりしたろう?
まぁ、主人公の敵勢力は決まって機種が多いんだけどね。
だが、この水星の魔女って戦争状態にないんだよね。
不穏な空気があるけど、まだ戦闘状態にない。
物語の根幹に関わってくる大企業であるベネリットグループは大小150社近いMS関連の商品を取り扱っている企業群なので複数の企業が複数種のMSを開発している。
今回の話の根幹はこれだ。
なんでそんなにMSが必要なの?
MSとは本質的には兵器だ。人を殺せるモノだ。
そんなモノを大量に開発し、剰えそれを販売して拡散させる理由が分からない。
ベネリットグループはMS開発の最大手としてMS製造業界では最大手としてシェアを確立しているらしく、市場独占状態ではないらしい。故に商売敵も存在するのだろう。
だが、それにしてもMSと言う兵器を売り物にしている=軍需産業なのに、これだけのグループ企業と化しているのはおかしい。
なぜなら軍需産業は儲かる仕事じゃない。
戦争状態などの兵器が必要になる状態でないと金が回ってこない。ましてや平時なんて必要ないのだ。ない方が良い。
しかし、MSを作業用の重機として開発している企業が主であるなら話は変わってくるのだろう。
つまりは、軍需企業として戦闘用MSを開発しているのは、ベネリットグループのトップ3であるグラスレー・ディフェンス・システムズ、ジェターク・ヘビー・マシーナリー、ペイル・テクノロジーズだけなのかもしれない。
フロント管理企業やアスティカシア学園で実習用に使われているブリオン社のデミシリーズは見た感じが戦闘用MSと言うよりは作業用の重機と言う印象を受ける。
だが、ダイゴウ社のクリパーリや、ハンマーフィールド社のカペル・クゥなど明らかに戦闘用MSを開発していると思われる企業も存在しているため、実態は分からない。
地球を離れて、おそらくは太陽系内に経済圏を確立したのがA.S.世界らしいので、その宇宙開発にMSが必要なのだろう。
だから一定の市場を形成できているのだろうと思われる。
だが、MSとは維持費のかかる重機だ。
自動車の様に簡単に製造できるモノでもないし、整備、維持できるモノでもない。
それらにかかる多くのコストを考えると、そこまで大量に必要なのかが疑わしい。
だから、そこまで開発企業はともかく機種が多くある必要はないはずなんだな。日常生活の一部としてMSが無くてはならないモノ―――生活必需品として馴染んでいるんならともかくだが。
ましてや軍事転用可能な技術で構成されている重機でもあるため、開発製造販売には何かしらのルールが課せられているはず。
おそらくそれをベネリットグループの前身であるモビルスーツ開発評議会がそのルールを作成し、MS開発業界内に施行していたのだろう。
あくまでMSの開発は平和利用に限定し、軍事目的での開発は厳しい査定と条件をクリアしない開発させないとかね。
過去のA.S.世界での一大事だった【ドローン戦争】がどう言うモノだったのかは不明だが、その大戦でもMSは活躍したはずだ。
故にMSの兵器としての側面を軽視してはならないからこそ制限を課している。
いずれにせよ、ガンダムシリーズの中で必要以上にMSと言うモノが溢れていそうな世界。
それは裏を返せば、兵器で溢れた世界でもあると言える。
秩序が崩壊して戦争が始まりでもすれば、人々はそのMSを兵器として扱い大量の敵を殺すだろう。
そう言う意味で、A.S.世界は物凄く不穏で剣呑な世界だと思う。