観たのはちょっと前だったりしますが、映画館で観ました。

■ストーリー
TVのプロモなどで散々流れているのでアレですが、犯罪者側の家族の話。被害者やその家族とは違う形での被害、とでも言うのでしょうか。
兄が殺人事件を起こしたことによって社会から追い詰められていく妹、と、それを保護する刑事の話。

■感想
「怖い」この一言です。正直始まりから1時間くらいはちょっと鳥肌が立ちっぱなしでした。
メディア、ネット、世間、知人、友達、恋人、とタイトルどおりすべてが敵になって行き、どんどん社会的に干されていく。たれ流れる個人情報、無責任に広がっていくネット上の祭り。
もちろん「フィクション」なので脚色はありますが、何事も無いときは存在すら意識しない自分の周りを取り巻く社会が、いざ足元をすくわれるような状況(この映画の場合は家族が殺人を犯した)になると、こんなにも悪意に満ち溢れるのか、というのが「怖い」と感じた理由です。
俺だって青年君子じゃないから、完璧じゃあない。何かの間違いで事件に巻き込まれたり起こしたりするかもしれない。そうなったとき、自分の家族や肉親が映画のように巻き込まれて行く、かもしれない、と考えると、本当に怖い。

でも「怖い」「自分は関係ない」「自分はなにもしていない」にもかかわらずそういった状況におかれてしまうのが、たぶん映画の世界だけじゃなく、ソレが現実。
なので、映画のストーリーでも、逃げても逃げ切れるものじゃない、だから強くなるしかない、自分で自分や家族を守るしかない、そう結論づけているのは、かなり現実的だと感じた。


ちなみに俺の下手な文章ではこの映画の良さは伝ってないかも知れませんが(笑)なんちゃらとかいう映画祭だかで脚本が賞を取ったらしいです。なんだか納得行くくらい入り込まされた映画でした。