観たい観たいと思いつつも公開している劇場が少なく、観に行くタイミングが無かった「純喫茶磯辺」なんですが、TX沿線で公開している劇場が見つかったので観に行って来ました。

ひとことで言うと「最近観た中では一番好きで面白い作品」でした。

演者ないし役のキャラのキャラはコミカルだけど、ホームコメディーや「最近の三谷作品」のような馬鹿騒ぎもなく、出てくる場面、場所も生活範囲しか出てこない。また主役の親子(宮迫さん、仲さん)と取り巻く準主役の話のみ描き余計な話をごちゃごちゃ入れない。
「普通の生活、普通の人間」を普通にシンプルに描くことで、リアリティーがすごくある。なのでなんも考えずに最初っから話の世界に入ることが出来ました。
たぶん俺が一番楽しめるサイズのスケール感ですね。

ストーリーは基本的に娘(仲さん)目線で、娘から観た父親、母親(離婚して別居してる設定)やその他の人々を描いているのですが、丁度俺くらいの世代だとどちらの感覚もわかるので、たぶん俺世代にはすごく暖かみを感じる映画かも。でもリアルな高校生とかには、このストーリーを素直に観れるかは…ちょっと疑問かも。

キャストもステキ。いい加減な男を演じるにはもってこいの宮迫さんですが、クドクない手前で愛くるしさを感じるような絶妙なバランスは見事。仲さんも普通の女子高生を「普通」に演じてて、10代後半の幼さとオトナの混ざった感じをこちらも行きすぎないバランスで俺世代から見たその世代のかわいさが見事に表現されてました。また、他の演者さんも基本個性的な方が多かったんですが、凸らない程度に柔らかく、でも個性ちらちら、と絶妙。
各位の演技を観ていると、この作品が丁寧に作られたことがはっきりとわかりますもの。



もともとスケール感が小さく、ストーリーもシンプルで、登場人物がかわいくて(見た目だけじゃないよ!)、観終わったあとでやんわりと暖かくなる、そんなかわいい映画が好きな俺にとって「純喫茶磯辺」はたぶん今年1番ですね。DVD買うべ!