８月27日に開催された姪浜探題神社まつりに行ってきました！
西日本新聞でその存在を初めて知ったのですが、鎌倉時代の鎮西探題、室町時代の九州探題ゆかりの場所ということで、これは九州南北朝ファンとして行かなければ……と思った次第です。
初めて行く場所なので道に迷いかけましたが、案内看板が出ていたおかげで無事目的地に到着することができました。
お祭りの会場は探題塚の境内で、露店も出て多くの家族連れで賑わっていました。
私が来たときにはもう式典が始まっていて、探題塚本殿の前で読経が上げられていました。
その後、住職さんのお話があったのですが、蝉の鳴き声がうるさくてよく聞き取れず（汗）。でも、九州探題について説明された中で「足利幕府」というキーワードだけは聞き逃しませんでしたｗ
その探題塚の由来について、境内に以下のような内容が書かれた碑がありました。↓
1534年頃にこの地で戦死した最後の九州探題・渋川尭顕を葬ったのが、この探題塚だそうです。
ところが、この渋川尭顕は郷土史にしか名前が見えない謎の人物だそうで……かなり興味深いですね！
↑式典が終わった後の探題塚本殿。
上に掲げられた（写真では上半分が梁で隠れてしまっているけど（汗））「探題将軍」の額がカッコイイｖ
↑本殿の左隣には地蔵堂が。詳細は不明。
↑本殿から少し離れたところには、「埴安神社 探題塚」と刻まれた社号標も。
写真の右側に見える鳥居が埴安神社の鳥居です。でも、閉鎖されているみたいで中には入れませんでした。
私にとって、九州探題関係の祭りはこれが初めてなので、行くことができてとてもうれしかったです。姪浜探題神社まつりには、これから地域の祭りとして根付いていって、鎮西探題・九州探題の存在を、そして渋川尭顕の名を後世に伝える場となってほしいと思います。
～おまけ～
折角なので、探題塚の近くにあるという探題城(姪浜城・鷲尾城)にも登ってきました。
探題城は、最後の鎮西探題・赤橋英時が1333年に少弐・大友軍と戦い、自害した場所と言われています。
登山口を捜すのに大分時間がかかりましたが(汗)、なんとか頂上まで行くことができました。
↑頂上は平坦で、あまり広くない感じ。木が生い茂っているので見晴らしは悪いです。奥に祠があるそうですが、夏草と蜘蛛の巣に阻まれて、そこまで進めませんでした……次は冬に来るべきか。
近くに愛宕神社(鷲尾神社)があるので、英時も参拝したりしたのかな？
それにしても、最後の鎮西探題と最後の九州探題が同じ姪浜で最期を迎えるなんて、歴史の偶然にしてはなんだか運命的ですね。
