学園太平記 (140) | 犬小屋チャンプルー

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犬己那池の、オリジナルの小話やイラストをもさもさ更新するブログ。
最近は、歴史創作(南北朝~戦国時代)がメインになっています。

※注意※

この話はフィクションです。

歴史創作・パロディが苦手な方は、撤退してください。






それでも大丈夫な方のみ、以下からどうぞ。↓






新田組の追撃がなかったおかげで、僕たちはなんとか北校に帰還することができた。

すぐさま、生徒会室に集まって作戦会議に移る。


「まさか、和解が失敗しちゃうなんて……」


上手くいけば、無用な争いを避けられたのに。

項垂れてため息をつく僕に、直義が声をかける。


「仕方ありませんよ。最愛の兄を奪った人間と和解するなんて、例え私でもできません」


同じ弟同士、直義には義助くんの気持ちがわかるんだろう。

彼がそう言うなら、仕方ない。

また別の方法を考えなきゃ。

それに――


「それに、途中で天狗野郎の邪魔が入りやがりましたからねぇ」


「うん……」


師直の言葉に、僕は頷く。

「天狗野郎」とは、ヨシオキくんのことに違いない。

彼の正体は、本当に義貞くんなのか?

だとしたら、なぜ彼は僕の命を狙うのか?

考えても考えても、わからない。


「兄上。今は天狗の正体より、来るべき南校の反撃に備えましょう」


「――そうだね。じゃあ、頼遠あたりにまた出てもらおうかな」


直義の助言で、僕は頭を切り替えた。

彼の言う通り、今は目の前の問題に集中しなくちゃ。

頼遠なら、前回も義助くんを破って、勢いに乗っているはず。

彼の武勇があれば、味方の勢力を盛り返すことができるだろう。

そう考えていた矢先、とんでもない報せが生徒会室に飛び込んできた。


「大変ですっ。土岐頼遠が、光厳理事長とトラブルを起こしました!


「何だって!?」


   ***


尊氏たちのもとに届いた急報。

その驚くべき内容とは……?

※ヒント:頼遠といったら「あの事件」ですよ!


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