※注意※
この話はフィクションです。
歴史創作・パロディが苦手な方は、撤退してください。
それでも大丈夫な方のみ、以下からどうぞ。↓
新田組の追撃がなかったおかげで、僕たちはなんとか北校に帰還することができた。
すぐさま、生徒会室に集まって作戦会議に移る。
「まさか、和解が失敗しちゃうなんて……」
上手くいけば、無用な争いを避けられたのに。
項垂れてため息をつく僕に、直義が声をかける。
「仕方ありませんよ。最愛の兄を奪った人間と和解するなんて、例え私でもできません」
同じ弟同士、直義には義助くんの気持ちがわかるんだろう。
彼がそう言うなら、仕方ない。
また別の方法を考えなきゃ。
それに――
「それに、途中で天狗野郎の邪魔が入りやがりましたからねぇ」
「うん……」
師直の言葉に、僕は頷く。
「天狗野郎」とは、ヨシオキくんのことに違いない。
彼の正体は、本当に義貞くんなのか?
だとしたら、なぜ彼は僕の命を狙うのか?
考えても考えても、わからない。
「兄上。今は天狗の正体より、来るべき南校の反撃に備えましょう」
「――そうだね。じゃあ、頼遠あたりにまた出てもらおうかな」
直義の助言で、僕は頭を切り替えた。
彼の言う通り、今は目の前の問題に集中しなくちゃ。
頼遠なら、前回も義助くんを破って、勢いに乗っているはず。
彼の武勇があれば、味方の勢力を盛り返すことができるだろう。
そう考えていた矢先、とんでもない報せが生徒会室に飛び込んできた。
「大変ですっ。土岐頼遠が、光厳理事長とトラブルを起こしました!」
「何だって!?」
***
尊氏たちのもとに届いた急報。
その驚くべき内容とは……?
※ヒント:頼遠といったら「あの事件」ですよ!
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