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お熱いのがお好き?

元つかこうへい劇団、幸薄顔女優 木村夏子のBlogです!
人生、ポジティブに楽しく過ごしていても、幸が薄そうと言われてしまいますが・・・。
Blogでは、毎日の嬉しい!楽しい!大好き!を綴ります。

5月某日、田端文士村記念館から徒歩2、3分のところにある小料理屋「福友」にて会食。
劇団新感線のこぐれさんと当時のうちの劇団のマネージメントをやってくださっていた方と。

もちろん私は単なる代理で、つか先生が所要により行けなくなってしまったため
「おいしいものでも食べておいで」と代わりに遣わされたのである。
おいしい料理に舌鼓を打ち、ニコニコと笑っていながら後でこの話の内容を報告せねばならないためお耳と脳みそはフル回転。

いつもはしっかり目を見開いて、しっかり聞いていても何がどうしてこうなったという展開になるため身構えていたら
この時は、ちゃんとこぐれさんに12期生のレッスンとしてボイストレーニングをお願いするという当初の目的通りに収まった。
おいしい料理は人を穏やかにし、時間を和やかにするよね。

久しぶりに平穏な時間を過ごしたなぁ。
一般的にみると普通なんだろうけどね。
この1ヶ月半、思いもよらないことの連続で、ちょっと神経質になるすぎていたみたい。

と安心していたら、
ある日突然、劇団に犬が来た。

つづく

売春捜査官

つかこうへい 演出 木村夏子


公演詳細

2025年 10月 17 日(金)~19日(日)

17日(金)19:30☆

18日(土)19:00☆

19日(日)14:00☆

Wキャストのため☆出演します


入場料 無料


会場 高円寺 K’s スタジオ本館

(東京都杉並区梅里 1-22-22 

パラシオン高円寺 B1-100 号) 


https://note.com/satoshikusaka/n/nf65e7060287c


チケット


https://www.secure-cloud.jp/sf/1750936626HElTnLge

金髪サングラスの大男は、ダンス講師の古賀豊さんだった。古賀さんは新国立劇場が選ぶダンサーのトップ5に選ばれるダンサーですごい人。

でも、私のイメージは、『ロマンス』のオカマ先生。
着物をはだけさせて
「くさいの、とってもくさいの」
とか
「グッチはいいわね。国産じゃこうはいかないわ。もっとグッチ、お願いグッチー」
の人。
初めて見たオカマ先生にとても衝撃を受けた。ちなみにこの『ロマンス』初演版は私に状況を決意させた原因の一つでもある。

その日の授業はダンスレッスン。”MADE IN JAPAN“でも”GET MY LOVE”でもドーンと来いや!と思っていたら、
ダンスの授業のはずが、稽古場の床に体育館マットがずらーっと敷かれて、

えっ、この流れは跳び箱?あのでっかい馬出てくるの?

私、跳び箱は苦手なんだね。縦幅を飛び越えられる気がしないよなんてドキドキしていたら、

側転だった。
あ、確かに”MADE IN JAPAN“片手側転あるよね。
そして側転からのロンダード。
バク転、バク宙ができる同期の大石君はヒーローだった。さすが元新体操部。
身長も高いから映える、映える。
ほかにも後ろ回し蹴りや旋風脚などさまざまなアクションが準備運動の一環。

Tシャツ、タオル1枚じゃ全然足りない。

さんざん汗をかいてからがダンスレッスンの始まり。オカマ先生、もとい古賀先生はスタミナおばけ。これだけのアクションをやっても息ひとつきれてやしない。
それもあいまって当時は日本語ペラペラなトムクルーズだと本気で思っていた。

この最初のレッスンを受けた12期の研究生だが、3か月後には1/3くらいの人が来なくなっていた。


『売春捜査官』

作 つかこうへい 

演出 木村夏子

出演

木村夏子 柏尾志保(Wキャスト)

日下諭

梶原航

千葉大和


2025年 10月 17 日(金)~19日(日)

17日(金)19:30☆

18日(土)19:00☆

19日(日)14:00☆ 

Wキャストのため☆回に出演します


会場 高円寺 K’s スタジオ本館

(東京都杉並区梅里 1-22-22 パラシオン高円寺 B1-100 号) 


入場料 無料

予約フォーム

https://www.secure-cloud.jp/sf/1750936626HElTnLge

(お席に限りがありますのでご予約されることを推奨します)





10月に『売春捜査官』を上演します。

それにあたり『売春捜査官』を振り返ってみようと思います。それは今から20年ほど前になります。

2004年4月都内某所

その日、★☆北区つかこうへい劇団、および井上ひさし戯曲作法塾、児童教室の入所式が行われた。


私も入所式に出席すべく・・・

赤羽会館の入り口で入所者たちを出迎えていた。

あれは入所式の2週間ほど前。
突然劇団事務所に呼ばれ、授業は12期生の研究生として受けるが、それ以外の時間、劇団事務所で労働することが決まったのである。

3月下旬、劇団事務所に恐る恐る顔を出すと、当時事務局長だった友部先輩が待ち構えていた。そう、劇団研究生のオーディションが終わり、新年度へ向けて、入所しきやら授業やらの準備に追われていたのである。戯曲作法塾を受け持っていた渡辺さんと経理の鹿野さんもいた。私は友部さんの指示のもと、入所式までの間、資料やら書類やら台本やらの準備の手伝いをしていた。

その週は春分の日が含まれていたのだが、前日「明日休みだよ」と言われなかったので、休みではないだろうと思い事務所に出勤すると私以外誰もいなかった。誰もいなかったけれど、やることはある。黙々と自分が担当する仕事をこなした。

12期生の授業で使用する台本は、2本だった。
『売春捜査官』と『熱海殺人事件~友よ今君は風に吹かれて』

レッスンの初日は、簡単なオリエンテーション。ここまでは、事務所員としての仕事。

出欠をとって、注意事項や連絡先、月謝の振込先等を案内、当時稽古場としてお借りしていた田端文志村記念館の注意事項など20分くらい説明すると扉を開けて、文志村記念館のホールへと入った。

ホールには、その年の講師、小川岳男さんが閻魔大王のごとく仁王立ちしていた。黒いサングラス姿。あ、背中には竹刀が!(実際には背負ってませんが)

さて、初日から『売春捜査官』のあたまのシーン。
1人1人「根性です!」ってやるのだが、
大分の時は、汗でお尻の下に水たまりができるほどひたすら「MADE IN JAPAN」を踊って、日が暮れたころ芝居の稽古をやっていたのだが、北区はいきなり芝居の稽古からはいるのか、ダンスはやらないのかな(絶対にそんなことはないのだが)なんて思っていたのだが、全くの思い違いだった。

翌日、筋骨隆々でサングラスに金髪の怖い人が稽古場の中央に立っていた。

つづく

『売春捜査官』

作 つかこうへい 

演出 木村夏子


出演

木村夏子 柏尾志保(Wキャスト)

日下諭

梶原航

千葉大和


2025年 10月 17 日(金)~19日(日)

17日(金)19:30☆

18日(土)14:00     /19:00☆

19日(日)14:00☆ /18:00

Wキャストのため☆回に出演します


会場 高円寺 K’s スタジオ本館

(東京都杉並区梅里 1-22-22 パラシオン高円寺 B1-100 号) 


入場料 無料

予約フォーム

https://www.secure-cloud.jp/sf/1750936626HElTnLge

(お席に限りがありますのでご予約されることを推奨します)