52ndの一人から。
私は、税金を使う(将来への借金が増える)日本国内のGOTOトラベルは一切使っていない一方で、利用客が減って少しでも収益を上げたいという純粋な経済活動に貢献するべくアメリカ旅行(日米の往復)は3か月ごとに続けています。「アメリカにお金を落とすより日本にお金を落とせ」という反論も聞こえそうですが、日本で国際線を利用すると、それだけで毎回1,000円日本政府に納税しているのをご存知でしょうか?
あくまで日常と同じ経済活動・納税のスキームのうえでコロナ禍にどう旅行すればよいか、を、日米の往復をしている私の視点で話してみたいと思います。
コロナ前と比較して、違う点だけ書いていきます。なお、ここでいうアメリカは、アメリカ本土に限定していると考えてください。ハワイ州やグアムなどは、ルールが異なりますので以下の記述は当てはまりません。
<日本出発前>
アメリカ行きの飛行機に乗るには、その飛行機のチェックインの際に、3日以内のPCR陰性あるいは陽性後回復を証明するドキュメントが必要になりました。このドキュメントは紙でなくても画面でもOKです。ただし2歳未満の乗客は不要。
このドキュメントで必要な記載項目は、もしかしたら乗る航空会社ごとに若干違うかもしれないので、あらかじめ乗る予定の空港の航空会社のカウンターに聞いておくとよいでしょう。
あと、免税品の購入に関して。日本の市中免税店でDUTY FREEを営業しているのは、現在、東京の銀座三越にあるJAPAN DUTY FREE GINZAだけで、しかも、出国の7日前までに買わないといけなくなっています(いま、空港の市中免税受け取りカウンターを原則閉鎖していて、これを一時的に再開する手続きに日数を要するため)。日本の空港の出国エリアにある免税店も、営業している店舗はごくわずか。これについては空港のホームページで営業状況が随時発表されているようです(ちなみに、アメリカの空港はおおむね休業店舗はなさそうです)。
これ以外はコロナ前と同じです。
<飛行機の中>
マスク着用が義務付けられている点と、機内免税販売など一部のサービスが中止になっている点以外は、これもまたコロナ前と同じ。
<アメリカ入国>
コロナ前と同じです(入国前14日以内にヨーロッパや中国へ渡航歴がなければ、同じ)。
<アメリカ国内>
州ごとに、陰性証明や追跡アプリのインストールが必要だったり隔離のレベル(自主隔離要請だったり隔離義務だったり、いろいろある)や日数があったりなかったり、ルールが違います。飛行機を乗り継ぐ場合は、乗り継ぐ空港の州の分も含めて、地上に降り立つすべての州について調べておくのが基本です。
自主隔離要請であれば、基本的には公共交通機関に乗っても大丈夫です。濃厚接触を生むような行動をしなかったことを証明できるよう、行動履歴をメモしておくと安心です。
アメリカでは基本的にPCR検査はだれでもいつでも何度でも無料で受けられます。アメリカ国内の移動に関してはこの無料PCR検査の結果を提示すれば大丈夫ですが、次に書く日本入国時に必要な陰性証明の記載要件は満たしていないかもしれないので注意。
これ以外はコロナ前と同じですが、ただし観光客向けの現地ツアーはだいたい中止になっています。個人旅行派にはno matterですね。
<アメリカ出発前>
日本入国の際に、空港検疫のひとつとしてコロナ検査を受ける必要があり、これで陰性の結果が出た後(検査は唾液検査が基本で、この場合、検査結果が出るまで2時間程度かかります。)に空港を出ることになります。加えて、日本入国時に陰性証明が必要です(緊急事態宣言解除後、一部の州からの出発については陰性証明が不要になる見込み)。この陰性証明がない場合、空港の唾液検査で陰性だったとしても、日本に到着した日の翌日から3日間は日本政府指定のホテル(大抵アパホテル)で強制隔離になります(3食弁当付き。この弁当代とホテル代は政府負担)。これが嫌なら、アメリカ出発72時間以内に、日本政府が指定した様式と同じ記載項目を満たした陰性証明書を「紙で」用意しておく必要ありです。ここでややこしいのが、医師のサインが必要という点。活字だけではダメとのことでした(日本政府は厳しい)。
陰性証明がなかったことを理由に3日間の強制隔離を経たあと、あるいは陰性証明の件をクリアして強制隔離がなく帰国したあとは、14日間の待機要請が課されます。ポイントは、隔離ではないという点。よく誤解されていますが、日本では、さきほどの強制隔離以外では、陽性の結果が出たか、その濃厚接触者に認定されない限り、隔離はありません。なので、濃厚接触になるような行動をしなければ、基本的に外出は可能です。
ただし2点だけ注意事項があります。
(1)待機の14日間は、外出中の行動記録を分刻みで残しておくこと。基本は自宅かホテルかで待機しているルールなので、そこを離れる間の行動は、万が一自分が陽転した時には説明する必要があります。
(2)空港から待機場所に移動する際は絶対に公共交通機関を使わないこと。空港警備ですぐ見つかります。国内線への乗り継ぎもアウトです。私の場合、羽田空港の第3ターミナル(国際線は現在すべて第3ターミナルでの発着になります。)に無料の駐輪場があるので、自転車で空港に入り、自転車で空港を出るようにしています。
これ以外はコロナ前と同じです。
以上、ささっとですが、コロナ禍の海外旅行について、日米往復している私の経験談を元にまとめました。52ndの皆さん、同窓生の皆さん、海外渡航がどうしても(リモートに代えることもできなくて)必要な場面があると思います。そのときは、あきらめず、日本を飛び出してください。井の外の大海のwithコロナ社会を知ることができて、貴重な経験になりますから。