太田龍子氏の記事を読んで深い洞察と分析に驚かされました。
太田氏の解説文を読みながら、公演の進行映像を重ねてイメージするとピタッとはまっていく感覚があり、思わず見事にシンクロニシティを見た瞬間でした。
氷上の舞台と頭上の八面スクリーンに映る人物は、ナレーションもなく進行する。
だからこそ、まるで水分を吸収して呼吸し、色を知り、受け止めていく過去の記憶のように物語が形作られていきます。
![REALIVE』+ 『Prequel : Before the WHITE』 [演出] MIKIKO先生 [振付] MIKIKO×羽生結弦 [音楽] 原摩利彦さん [映像] GEEK PICTURES 佐渡恵理さん](https://pbs.twimg.com/media/HFswl39bgAAR2QG.jpg)
太田氏は解説します。
「滑ることをまだ知らない幼い心。
見上げる八面スクリーンの中で星に亀裂が走る。
したたり落ちたマゼンタ色の雫を両手ですくう羽生。
音楽が始まり、光に色がついて、初めて羽生が滑り始める。
まるで自分に感情があることに気づいたように。
リンクを白と黒、ふたつの世界に分ける境界線を冷たい色の照明を浴びて行く羽生。その後ろにまあるい頭の小さな影がついていく。
羽生が振り返る。小さな影は羽生自身に合体したようにふっと消えてしまった。」

そして、この分析に鳥肌が立ちました。

『氷上に「Prequel : Before the WHITE」の文字が描かれ、大写しになった羽生は幼く無垢でシンプルな表情。プロ転向初期にYouTubeのメンバーシップで公開された「夢見る憧憬」を思い出させる。』
ここは、自分が思い描いていた感覚と重なった部分です。
この『幼く無垢でシンプルな表情は、「夢見る憧憬」』と似ているな…と。
思わず「!!」となった私です。
かなり勝手な解釈になりますが…。
この時既に30歳近かったはずの羽生さんがまるで幼い、そう!ちょうど9歳(前後)の頃では?と、思っていた「夢見る憧憬」の羽生結弦。
漠然とだったけれど、そんなイメージを抱いていた私でした。
ただ、その感覚を言葉で表現出来ずにいました。
そうです!
羽生さんにとってスケート人生の一つのキーワードとなっている「9歳の自分」。
その頃があのマフラーをして「小さき友達」と歩み始める少年を重ねていました。
考えれば考えるほど、羽生結弦という人の先見の明の明確なイメージ。
それを表現したストーリーの構築。
あらためて驚愕してしまうのです。
この一貫性を見せつけられた以上、全てが繋がっていると、確信します。
羽生さんの表現の世界は、その都度の思いつきの「積み木」ではないということに、またしても到達してしまうのです。
プロ転向前から既にイメージして膨らませつつあった構図なのではないだろうか。
それを一つひとつ現実世界に実現させるため、MIKIKO先生や他のプロ集団と命かけて創ってきたストーリー。
先が楽しみであり、覚悟して迎えたいと思った。
太田龍子氏の分析に触れると、自分が言葉に出来ずにもがいていた部分さえ解してくれるような力を感じます。
是非全文をお読みいただきたいと思います。
太田龍子氏
IT系テクニカルライターとして解説書、通信教育教材などを制作。 その後ソフトウェア開発企業で企画開発部門を担当。 大手プラント建設・エンジニアリング会社のIT部門を経て現在は企業㏚企画制作に従事。 販促・展示物・Webコピーライティング、PR誌作成、PR動画シナリオ作成。






