「バイクが楽しくない」
これ程衝撃的なタイトルは他にあろうか?(笑)
まぁ「全然楽しくない」っていうわけじゃないんですよ。
「レブル1100DCT」に乗り換えてからあんまりツーリング記事書いてないから乗ってないだろう、と思われがちだけど、そこそこ乗っているんです。
先週のうちの連休には~徳島からフェリーに乗って和歌山、金剛峯寺、そして高野龍神スカイライン~というツーリングプランを立てていたんだが、2日目の天候が悪いので中止。
なので、18日に愛媛の「別子銅山」からぐるりと山道を走って「金砂湖」そして「法皇トンネル」を抜けて帰ってくるという日帰りツーリングをしてきた。
途中…
こんな巨大なループ橋や…
こ~んなグネグネ山道!
暗くて狭い法皇トンネルを抜けたら…
それなりに走ってはいるんだけど…
なんかね、心の底から楽しめない…
正直言うとね…
怖いんですよ…
何がって
レブル1100の重さが怖い…
3か月の入院で体重が10キロ以上減って筋力も衰えた。
体重はもとに戻りつつある、筋力はトレーニングでつけて行こうと思っていた。
しかし難病「家族性地中海熱」による「リュウマチ症状」により、全身の関節、腰、膝、肩、そして手首より先の手指の関節が特に痛く力を入れられない。今はペットボトルの蓋を開ける事さえも難儀している有様なのだ。
こんな状態で筋トレなどできるはずもない。
なのでレブルの取り回しがほとんどできないでいる。
少しでも傾斜していたり、くぼみがあると押し引き出来ない。
もちろん倒したら絶対に一人では引き起こせない。
だから走っていても「転んだらどうしよう…」「変な所に停めて出れなくなったらどうしよう…」そんな事ばかり考えている。
綺麗な景色に出会っても少しでも駐車に不安があれば停まれない。
だから写真も極端に少ない。
道の駅やサービスエリアの駐輪場もたまに変な傾斜があったりするので停めるのにものすごく躊躇する。
先日も観音寺の「うまじ屋」と言う、うどん屋で「大丈夫だろう」と突っ込んで停めたら、帰りに微妙なくぼみがあってバックで乗り越えるのに苦労をしていたら後から出て来たお客さんの男性に「引っ張りましょか!」って声をかけていただいたのでそれに甘えて引っ張ってもっらった。
情けない…。
こんな状態が果たして「バイクを楽しんでいる」と言えるのだろうか?
いやいや、こんなにも不安を抱えながら走っていて楽しいわけがない。
こないだ紹介したユーチューバーのRurikoさん。
先日「スズキ隼」を納車して一年と言うことでレビューと普段気を付けていることなどを解説されていた。
スリムでスタイル抜群の彼女が264キロの「隼」を扱うにあたってどのような事に気を付けているのか。
「なるべく先を読み、取り回しをしなくて済むようにエンジンの力で動かせる状態に置く事を心掛けている」
と彼女は言う。
そして彼女流の取り回しの仕方も結構参考になった。
で、真似をして自宅のガレージで取り回しの練習をするも、わずか2センチの段差を前進で越えることが出来なかった…
力がないのもあるが、バランス感覚が悪いから力を100%バイクに伝えることができない。
力を入れすぎるとバランスを崩し、バイクを倒しそうになる。
もう、どうしようもなく情けない。
調子に乗って大型2輪の免許を取って分不相応のレブル1100DCTを買ったのは間違いだったか?
今だから言えるのかもしれないがこんなことになるのであったら先日発売された「カワサキエリミネーター400」を選んでいた方が良かったのかもしれない。
「カワサキエリミネーター400」
重量が176キロと異常に軽い!マグナより10キロ近く軽いのだ!さぞ扱いやすいだろう。
今更言っても仕方がないが…。
この「リュウマチ症状」が改善されればまだ望みはあるだろうが、それもなかなか難しい。
進行を止めることはできても完治することはないと言われている病気だからだ。
病気が治ることもなく、体力、筋力が顕著に戻ることも残念ながらない。
このままでは段々乗れなく(乗らなく)なるだろう。
事実、マグナの時はちょっとでも時間があればバイクに跨り走りに出かけていた。
しかし、今は…
身体の痛みや、色んな心配が先に立って気が向かない。
これって「大型バイクに乗らなくなる典型的なパターン」ではないか?
まだ、納車して3か月も経たないのに大きな岐路に立たされたのであった。