レブルでの初のロングツーリングを無事に終え、更に次のツーリングを目論む。
前回は高速道路での寒さに音を上げそうになったが、3月に入り急激に気温が上昇!
正に絶好のツーリング日和となる。
今回の目的地には「高知」を選んだ。
「四国カルスト」周辺の道路はまだ冬季通行止めで特にここを走りたいというのはないのだが、高速道路を走らなくても行けるし、国道32号線の適度なクネクネがちょうど良さそうに思えたから。
国道32号線
病み上がりで体重と筋力の低下と言うこともあって、まだまだレブルを乗りこなすというのには程遠い状態は変わりない。
前回の大阪ツーリングは無事終えられたが、少しでも油断をすれば立ちごけや転倒の危険を孕んでいることに変わりはない。
停めたいところに停められず、躊躇の連続。
2輪なのに4輪よりも不自由な思いをしながらの運転を余儀なくされている。
「マグナだったらこんなことはなかった…」
マグナだったら思いのままに操れて、停める所なんぞにそんなに気を遣うこともなかった。
今はどこに行くにも停める所を調べてからでないと行けない。
なんとバカバカしいことか!
あ~あ、なんで乗り換えてしまったんだろう?
時折そんな思いが顔をのぞかせる。
「桂浜花街道」 桂浜から西に延びる海沿いの一直線の道。雄大な太平洋を眺めながら気持ち良く走ることができる。
そしてまたやってしまった…
当初はホテルの駐車場のいい所に停められたと喜んでいたのだが…
予約したホテルの駐車場、最初車の駐車の邪魔にならないようスペースを見つけて停めたつもりであったが、ホテルの従業員から「自転車、バイクの駐輪場はあっちだから停めなおして欲しい」と言われやむなく一旦外に出て停めなおしたのがここ。
鉄の柱の根本付近にある「溝」。4輪車や軽いバイク、自転車ではほとんど気にならない段差が私にとっては命取りになる(Googleより)
なんか嫌な予感がしたんだよなぁ~。
上は一応屋根はあるものの、雨が降って吹き込めば濡れそうな場所だし、道に面しててセキュリティ的にも問題あり。
それにも増してこの溝だ!
入れるときには良かったが、さて、出ようかとなった時後輪がこの溝にハマって出られない。
仕方がないから少しずつ切り返してUターンするように出ようと思ったら傾斜によろけてこの鉄の柱にハンドルの部分をぶつけちゃった!
あ~あ、だからここは嫌だったんだよなぁ~。
高知に来ればやっぱりここに来てしまう。ホントはこんなにガヤガヤしたところじゃなくてこじんまりした小料理屋みたいなところがいいのだが、知らないので…
去年の正月以来の「やいろ亭」。今日こそは「生のカツオのタタキ」を食いたい!
なんと、今日も「冷凍」だった、いつリベンジできるのか…
この船の容器はいらないけどおいしかったよ!(笑)
ライトアップされた「はりまや橋」と「純信」と「お馬」の像。
しかし、それにしても情けない…。
せっかくの新車がドンドン傷物になってゆくのも悲しいが、なんでもない所で立ち往生したり、倒してしまうこの技量の無さ。
病み上がりで体重や筋力が戻ってないとはいえ、ずっとこんな調子ではせっかく大型バイクを買ったのに宝の持ち腐れではないか。
それにしても退院してからお腹の調子は悪くないものの、身体のあちこちが痛い。
酷い時は歩くのもままならない程、足が腫れて痛んだり、股関節、腰、膝、手指など体中が痛い。
だから少しでも筋力をつけようとトレーニングをしたいのだが、それも思うようにできない。
退院後の通院で内科の主治医であるM田医師からまた思いもかけない病名が告げられた。
それは…
「家族性地中海熱」
なにそれ?
これまでの私の症状、または検査の結果、この病気の可能性が高いというのだ。
これまで、「サルコイドーシス」「IgG4関連疾患」などの聞きなれない病名を告げられて来た私にとって「あぁ、またか」とくらいの感情しかわかなかったが、これも自己免疫疾患の一つで例に漏れず結構ややこしい病気らしいのだ。
しかし、一度は「白血病」さえ疑われた私にとって命に関わる重病でなければまだ幸運なのか。
膠原病などを専門にする医師が金曜日の午後しか来られないということで、何とか店を抜けてS病院に向かう。
私が入院していたS病院。
私がいたのは4階の右から2番目あたりの部屋か…
毎日、毎日あの窓から外の風景を眺め、動いている車や自転車、人を見ては自由に動ける事をうらやましく見ていたものだ。
その病室の窓をかつて眺めていた道路側から見上げてみるとなんだか感慨深いものを感じる。
香川医大から来ているというN島医師からも改めて「家族性地中海熱」の可能性を告げられる。
「家族性地中海熱」とは、発熱、腹痛、胸痛、関節痛などの発作が繰り返し起こることを特徴とする「自己炎症性疾患」で、「家族性」の名の通り遺伝により発症する「遺伝性疾患」でもある。
また地中海地域(スペイン・ポルトガル系ユダヤ人、北アフリカのアラブ人、アルメニア人、ギリシャ人、イタリア人、トルコ人)などに多い病気なのでその名がついたのだが、日本にも少ないながら患者はいて、現在は500名ほどだが、病気の認知が進むにつれてその数は増加しているという。
調べてみると「コルヒチン」という薬が有効なのだそうだ。
実は入院末期にM医師よりこの「コルヒチン」を処方されて飲んでいる。
と言うことはM医師はもうその時からすでにこの病気を疑っていたという事なのだろうか?
もし、本当にこの病気なら、最近腕などに現れている「皮疹」や「関節などの痛み」も合点がいく。
こんな症状がもっと悪化してしまえばそれこそ本当にレブルに乗れなくなってしまう。
あぁ、もうホントに次から次に色々と…
全部スカッ!と良くなることはないのかね?
これがよく年配の人が言う
「歳を取ったらなぁ~、あちこち悪ぅ~なるからなぁ~」
ってやつか?(笑)
あぁ!もう嫌だ!