さて、前回大型バイクの初教習に臨み、あの大型教習車「HONDA NC750L」に初めて乗ってみたわけだが…
これは1年前、ひょんなことからバイクに乗ろうと決意した57歳のちっこいおじさんが、怪我や挫折を乗り越えて「普通二輪免許」を取得後、更に調子に乗って「大型2輪免許」に挑戦するノンフィクションの物語である。
「HONDA NC750L」シート高は770mm、普通二輪の教習車の「HONDA CB400SF」より2センチ高い。
ちなみに重量は約20キロ重い。
私のように身長が低く足が短く、更に非力な者にとって「シート高」&「車両重量」は最も気になる点であり、バイクのスペック表を見るとき真っ先にチェックするのはこの2点だ。
「最大出力」や「最大トルク」などはあんまり気にならない、だってアクセルひねればどんなバイクでもそれなりに走るでしょ?(笑)
「足がつかない」というのは非常な恐怖だ。
もちろん走り出したらそう大きな問題ではないが、発進、停止だけの問題だけではない。
普段みんなスタンドを立てた状態で跨ったり、降りたりしていると思うが、教習所ではそれを許してくれない。
必ずスタンドを払ってから跨らないといけないし、降りてからでないとスタンドを立ててはいけないと指導される。
あれってどういう理由なんだろうか?
跨ったり、降りるたびにめっちゃ神経使うんだけど!
それに大きくバランスを崩した時は即立ちごけにつながる。
その足つきを改善しようと、普通二輪の教習時から「ワイルドウイング」の厚底ライディングシューズを愛用していて、今は紐ありのショートタイプと冬用に紐なしのロングタイプ2足を使い分けている。
これまでそれで何とか事足りていたのだが、「HONDA NC750L」はそれを履いても両足の先がツンツン(笑)
それが原因でこけたわけではないが、これから先少しでも不安材料は減らしておきたい。
当時「アムラーファッション」として一世を風靡した厚底ブーツ。
確かにここまでの超厚底なら足つきはバッチリだろう!(笑)
しかし、バイクの運転を考えた場合、シフトアップの際、ギアペダルの下につま先を潜らせないといけないからあまりの厚底シューズはNGだ。
というわけでさらなる厚底靴を探すべく私は禁断のサイトに足を踏み入れるのだった!
その禁断のサイトとは!
中国の「アリババグループ」が運営する中国版の「Amazon」みたいな通販サイトである。
このサイトを覗いてみると、まぁあるわあるわ!
ありとあらゆる商品が掲載されていて、どれも驚くほど安い!
中にはこんなユニーク商品も!
安いからと言って飛びつけば痛い目に合うかもしれない。
なんせ中華クオリティ、画像やプロモーションではよく見えても実際手にしたら「ナニコレ?」というような商品にがっかりさせられることになる。
私もここで色々買ってみたが、一部は使い物にならないか、質感の悪い粗悪品であった。
中にはとうとう届かぬしまいの商品も…。
しかし、それでも安いし、他にこれ程ユニークなデザインや商品はないので「ま、いっか!」と諦めていたのだ。
そして今回見つけたのがこれ!
なんと履くだけで8センチも身長がアップするというではないか!
これなら超厚底シューズを履いていると気づかれずに足つきを改善できる!
よし!
来てみないとわからないが…
「ポチッ!」
そして数日後、黒いビニール袋でやや乱暴に梱包されたそれはやって来た!
ううむ…このサイトでは決して安くない約7000円の商品だが、予想通り材質は人工皮革で全体的にも高級感はない。
ま、それはいい、要は厚底シューズとしての機能を果たしてくれればいいのだ。
両側にジッパーがついているので脱ぎ履きはしやすそうだ。
早速履いてみる…
サイズはちょうど良さそうだ…
なんかフワフワする~
おぉ!視点が違う!
明らかに背が高くなってる!
何か全てを見下ろす感じだ!
そうか!背の高い人の視線というのはこういうものだったのか!
早速バイクに跨がってみよう!
マグナではもともと低いのでGNに跨ってみる。
GNのシート高は740mm。
普段私は両足の親指の付け根部分がつくかつかないくらいなのだが…
おぉ!
両足のかかとまでベッタリ!
超厚底シューズの効果はバッチリだ!
これならあの「HONDA NC750L」でもかなりの足つきが改善されるはずである。
足つきが改善されれば運転技術というよりは心理的に随分楽になるはずである。
さぁ!次の水曜は2回目の教習だ!
待ってろNC750!この秘密兵器で自在にお前を操ってやる!(笑)
つづく…