中古カメラ道「SONY a7RⅢ ILCE-7RM3」前編~誘惑に負けた中古カメラ道~ | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

あの時、嫌な感じはしていたのだ。

あの時とは、前回「中古カメラ道」PENTAX LX(前編)~ミラーレスに囲まれた浦島太郎~で「最新のミラーレスカメラ事情はどうなってんの?」とばかりにカメラのキタムラ高松店にお邪魔したときのことである。

そう、人気だというSONYのa7シリーズのデモ機を触っていた時のことだ。

 

そもそも何故今私が実際使いもしない40年も50年も前のフィルム一眼レフカメラを集めているのか。

それは中学、高校時代、当時とても手が出なかった憧れの高級機が今はオークションなどの中古市場でお小遣い程度で簡単に手に入るようになって、それらを手にしたいという思いからである。

当時のカメラは金属ボディで重厚感があり、そのメカニカルな構造、感触が今も男心をくすぐるのだ。

それに反して80年代後半から主流になったプラボディのカメラには触手が動かない。

だがプラボディが金属ボディに対して性能的に劣るという事は決してない、強度、軽量、造形のしやすさ、そして何よりコスト面で優れていたからこそ各メーカーはこぞってプラボディに切り替えたのだ。

私が愛用してきたCanonEOSシリーズなどは最初からプラボディであった。

 

私も実際は2004年あたりにEOSデジタル一眼レフの中級機の「EOS10D」を購入してからは実際に写真を撮るのはこのデジタルカメに切り替わり、それまで愛用していたCanonフィルムカメラのフラッグシップ機「EOS1nHS」の出番は完全に無くなってしまった。

その後「EOS7D」を購入、それに縦位置グリップを装着して「なんちゃって1DS(笑)」状態で子供の運動会や頼まれた結婚式の撮影、祭り、その他イベントで使用していた。

長玉のズームなどを付けて撮っていると「すごいカメラですねぇ~!」などと言われて「いや、いや大したことはないんですよ~(実際大したことはない)(笑)」などと答えていたが、まんざら悪い気はしなかった。

 

しかし、なんだかなぁ~…。

なんか、そういうのが恥ずかしくなってきたんよね~。

報道カメラマンでもないのにでかいカメラ振り回して、バシャバシャ連写してさ~。

話変わるけど「縦位置グリップ」って改めて考えるとなんか変だよね?

だって昔の「パワーブースター」みたいに連写速度が速くなるわけでもなく、ただバッテリーが余計に一個入るだけ、縦位置にしたときレリーズしやすいっていうだけでわざわざカメラを大きく重くしてるんだからね。

バッテリーに不安があるならバッテリーもう一個ポケットに入れといて、グリップ無しの方がよっぽど機動性あるように思える。

まぁ、確かにつけるとカメラが立派に見えるけどね(笑)

 

普段の写真はスマホで十分になってしまって、一眼レフの出番はめっきり減ってしまった。

もとよりEOSはカメラとしての性能は言う事はないが、「道具としての愛着」というものはあまり感じたことはなく、使わないときに取り出していじったり、磨いたりっていう事はしたことがない。あくまで「写真を撮るための道具」という認識で「それ以上でもそれ以下でもない」という付き合い方であった。

 

そういった薄~いカメラライフを送っていたので昨今のカメラ事情、カメラメーカーの勢力図の変化などにも疎くなってしまい、「カメラのキタムラ」で「浦島太郎」になってしまったのである。

「カメラのキタムラ高松店」は大都市の量販店には比べるべくもないが、ある程度の売れ筋の最新機種のデモ機を揃えてある。

それらを色々触ってみて正直な感想は…

「ちゃっちぃ!」

別の言い方をすると「安っぽい」とでも言おうか。

 

性能はすごかろう、値段もすごい。

でもそれに見合うだけのモノが手に伝わってこない。

写真を撮ることに対しては全く問題は無かろうが、「愛機」として愛おしく思えるような「道具」にはなりえないと感じた。

今は特殊な撮り方をしているわけでもなく、作品撮りも動画も撮らない。

なので画質やAF速度を追い求めているわけでもないから10年前の発売の「EOS7D」で十分事足りる。

発展的に考えれば次機は「EOS5DMarkⅢ」か?

しかし、今それが必要だとは思わないし、別に欲しくもない。

ならばミラーレスの「R5」「R6」か?

それらは先ほどの理由でもっと選択肢に入らない。

Nikonの「Zシリーズ」もこれまた然りである。

 

そんな中「もし、買うならこれかな?」

と思ったのが、FUJIFILMの「X-T4」

これはミラーレス機なのだが、ミラーレスにしてはやや大きめでいかついマグネシウムボディや風貌が昔の銀塩機を彷彿とさせて私としては好感が持てる。

操作性も大き目のダイヤルを採用していてとっさのモード切替などにも迷うことがなさそうだ。

かつてオートフォーカスへの過渡期、「NikonF4」が多くのダイヤルを残し、それまでのユーザーに違和感を覚えさせないように配慮したことを思い出させる。

そしてその見た目マニュアル機の中に「最大6.5段分の強力なボディ内手振れ補正」、「世界最高速となる約15コマ/秒の超高速メカ連写」「多彩な色表現が可能な富士FILM独自の『フィルムシミュレーション』の搭載」等々…

これはかなり魅力的に思えた。

 

それともう一つ、人気の「SONYα7シリーズ」である。

このα7シリーズもマグネシウムボディで「X-T4」に比べると華奢だが、作りこみはしっかりしていて安っぽさはない。

もちろん性能は折り紙付きである。

αシリーズは無印の「α7」、高解像度の「α7R」、高感度、動画に特化した「α7S」があり、それぞれ「MarkⅢ」まで、7Rに関しては最近「7RMarkⅣ」が発売された。

またペンタ部を無くした廉価版「α7C」もある。

自分の使い方なら無印の「α7」か「α7R」か…

しかし「α7Ⅲ」はファインダーの見え具合がよろしくない。

なら「α7R」か…

じゃあ、出たばかりの「Ⅳ」はまだ高いから「Ⅲ」で我慢するか…

ん?

 

「もし買うなら…」

のはずが、なんかもう買う気になってる?

 

いかんいかん!

 

それでなくても中古カメラをいっぱい買い漁って家族に白い目で見られているというのに!

 

しかし、そう思いだしたら止まらない。

ね?

皆さんもそうでしょ?(笑)

 

ってことで、次回に続きます!