MANOWAR / Warriors Of The World | Jinkhairのバイカーへの道

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こちらは香川県坂出市にある理容室「Jinkhair(ジンクヘアー)」のブログです。店主が好きな「80年代HR&HMのアルバム紹介、ライブレポ」や「カメラ」「バイク」のことなど、日々の出来事などを気ままに書いております。

80年代メタルマニアを称する僕も、実は聴いた事がなかったバンドが結構あるんですよね(;´▽`A``


それがこのMANOWARです、聴き始めるようになったのはある二つのきっかけからでした。




今年の5月にASIAのライブに行って、その後mixiのマイミクさんのお誘いで神戸元町のロックバー、フリーにお邪魔してマスターや居合わせたお客さんとHR,HM談義に花が咲いたと言うことは以前のブログ
に書きました。




そこで出会ったお客さんに、t1さんという30代の若いお兄さんがいました。


彼は僕らよりずっと若いというのに、80年代から最新のHR、HM、プログレッシブロックに精通し、僕なんか全く及ばないほどのメタルマニアなんですо(ж>▽<)y ☆




ひとしきりHR、HM談義の後、「それじゃ一番好きなバンドは何なのか?」と言う話になって僕が彼に聞いたら、彼は迷わず「MANOWAR!」と答えたんです。




しかし、実は僕はMANOWARを全く聴いた事がなかったんです、いや、バンドの存在はもちろん知ってましたよ。 しかしあのジャケットやメンバー写真を見るにつけ、ごり押し一辺倒のパワーメタルという印象があり、色物。極モノ、「なんか、頭悪そう(;^_^A」とか思って触手がのびなかったんですよね。


当時のB!誌でもあまり高い評価はされていなかったように思います。


確か「世界で一番うるさいヘビィメタルバンド」としてギネスブックに載っているとか載ってないとか。


そう言う印象があったものですから、彼から「MANOWAR」というバンドの名前が出てきたのは意外な気がして


「エ~ッ MANOWAR?」


「MANOWARって、・・・・なんかあれじゃん・・」


みたいに、もう一人のお客さんと口を合わせるかのようなリアクションをすると。


彼はすごく悔しそうに「わかってないな~(ノ_・。)」と言ったんです。




その時は飲んでいたこともあり、それ以上その話は発展しませんでしたが、その後帰ってからふと思ったんです。


あの時彼が「わかってないな~」と悔しそうに見せた姿、それこそ僕らHR、HMファンが一般の人、つまりHR、HMを理解してくれない人達に見せる姿そのものなんじゃないかな、と思い始めたんです。




HR、HMからヨーロピアンプログレまで聴きこなす彼が言うのだったら、何かあるはずだと思ったのですが、まだまだ偏見は解けず、すぐにどうこうと言うことは考えずに月日が流れました。




そして、もう一つのきっかけ、


このアメブロのブロガーさんで、優々さんと言う方がいらっしゃいます。


彼女はアメリカ人のバンドアーティストさんとご結婚されているのですが、ビザの都合上今も日本にいらっしゃるのですが、彼女の丁寧に書かれたブログが大変面白く、大勢のファンもいらっしゃって、毎回何十ものコメントがつくのですが、彼女はいつもその何十ものコメントに対して丁寧にコメント返しされ、更新をサボっている僕のブログにも毎日のようにペタをつけて下さる本当に優しく素敵な方です。




その優々さんがご自身のお父さんの命日の日にブログ
でこのMANOWARの最新アルバム「Thunder in the Sky」から「FATHER」と言う曲を紹介されたんです。


この曲を聴いて僕は本当にぶったまげました、


この曲はその名の通り、父親を歌ったバラード!なんですが、なんと英語のみならず、ロシア語、スペイン語、フランス語、オランダ語など世界中の主な言語版があって、なんと日本語版もあるのです!


だいたいMANOWARにバラードなんかがあるというだけでも意外だったのに、しかも日本語で父に捧げるバラードなんて!しかもこの曲がまた・・・・。直訳の日本語をメロディーに乗せている感があって、ちょっとベタな感じはあるのですが、8年前、父親を突然の心臓発作で亡くしている僕にとってはこの歌は心に染み入るようで本当に感動的でした。




ホント、この曲は感動しました、聴いてると涙がこぼれてきそうで・・・。特に「僕はあなたの一部分~ん♪」のあたり、泣けます!!

父親を思う気持ちは世界中のどんな人もかわらないんだな・・・。





Jink Hairのロックな日々-MANOWAR



でもメンバーはこんなんですよ(笑)  (優々さん画像頂きました(^o^)ノ)




更に、この曲が収められているアルバムではありませんが、今回紹介する「Warriors Of The World」のジャケットはこんなんです・・・


Warriors of the World/Manowar



¥1,536

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筋肉モリモリのマッチョマンがサーベルで人間を串刺し!


こんなビジュアルのMANOWARがこんな曲をやるなんて想像出来ますか?




僕はこれを聴いて、前のt1さんとのエピソードも含めて、このMANOWARというバンドに俄然興味が湧いてきました。


そうなると居ても立ってもいられません。


「HR、HMこれを聞け」というホームページを参考にとりあえず評価の高かった6枚のアルバムを取り寄せたのです。




そして、そして、思ったのです「t1さん、ゴメンナサイ!今やっと分かったよ!」と




今回紹介する「Warriors Of The World」


もし、僕のようにビジュアルやジャケットの印象で食わず嫌いの方がいらっしゃるとしたら是非聞いてもらいたいアルバムです。




「偽物のヘヴィメタルに死を」が合い言葉、パワーメタルの権化という先入観でこのアルバムを聴くと、あまりの意外性とそのバラエティの豊かさにひっくり返ること請け合いです。




まず1曲目、「Call to arms 」これはMANOWARらしいMANOWARファンが狂喜必須のヘヴィメタルアンセム、

そして2曲目の「The fight for freedom 」イントロのピアノから始まるパワーバラード、1曲目でロブ、ハルフォードばりにシャウトしまくっていたエリック・アダムスが子守歌を歌うように語りかけ、ミートローフを彷彿させるようなドラマティックなボーカルを披露する。こういう構成は良くあるパターンだけど、MANOWARの場合、それが極端なんよ(笑)


それで驚いてはいけない、続いてなんと3曲目「 Nessun Dorma 」!


日本でも最も有名なオペラ楽曲の一つでプッチーニ作曲の歌劇「トゥーランドット」のアリアとして有名であり、2006年のトリノオリンピックで荒川静香さんがこの曲に乗せてあのイナバウワーを披露した事はまだ記憶に新しいですよね。


また、イギリスのタレント発掘オーディション番組、あのスーザン・ボイルが一躍有名になった番組ですが、それ以前にポール・ボッツという無名の歌手が番組でこの曲を披露し審査員、観客を驚嘆させて一躍世界的に有名になったというエピソードもあります。


このオペラ楽曲をMANOWARがやるという違和感よりも、ボーカル、エリック・アダムスが素晴らしく歌い上げていてそんな違和感はどこかに消し飛んでしまいます。



ロック界でもウリ・ジョン・ロートがソロアルバムでこの曲をギターでプレイしていましたが、こっちの方が数段カッコイイ!、エンディングの歌い終わりの後に「ギャーーーッ」とシャウトするなんてところ、本物のオペラ歌手にはできないだろうな(笑)


そしてそして、印象的なインスト「Valhalla 」の後の「Swords in the wind 」


バラードではありませんがミドルテンポの佳曲、僕はこの曲が一番気に入りました。



(映像これくらいしかまともなのなかった、曲と映像は多分関係ないと思う(;´∀`))

まだまだ、6曲目、「An American trilogy 」エルビス・プレスリーの名曲のカバーです。


しかし、このエリック・アダムスというボーカリストの力量には驚かされます、変幻自在とも言うのでしょうか、ヘヴィメタルボーカリストとして一本どっしりとした土台を持ちながらそれにとどまらず、バラード、オペラ、なんでも歌いこなしながら決して器用貧乏というのではありません。




そしてクラシックの要素をふんだんに取り入れた荘厳なインスト「 The march 」の後は、タイトルチューン「 Warriors of the world united 」


ミドルテンポながら重く、勇壮なヘヴィメタルナンバー、オーバーミックスされたエリック・アダムスの


「ウオォォォォォォァァァァァァアアアアーーーーーーーーーッ!!」というシャウトが小気味よくて痺れます、このPVもカッコイイですね~、やっぱりヘヴィメタルはこうでなくっちゃね!



その後3曲はMANOWARらしいヘヴィなナンバーが続きますが、全体の印象はとてもバラエティに富んでMANOWARというバンドに対するイメージは完全に覆されます。


実力に対して本当に評価が低すぎると思います。

しかし、こんな素晴らしいバンド、アルバムを食わず嫌いで今まで聴かなかったなんて・・・・。


でも、まだまだこんな発見があるかも知れないと思うと逆に楽しみにもなります。




t1さん、優々さん、ありがとうーーーっ!!\(^o^)/