​​王子公園再整備基本計画―王子動物園の未来が見えません
関西学院大学に外国人観光客は来ませんよ

 

 

​​新年おめでとうございます
このブログを最後まで読まれると、幸運がおとずれるとは限りませんが、楽しい気持ちになると思いますので、だまされたと思ってお読みください。

 

 

1、11月18日・「こわさんといて!王子公園市民パレード」が開催されました​

 

​​​公園を切り売りするのは反対だ!

なぜ関西学院大学(関学)は王子公園でなければならないのか?ポートアイランド、長田区、垂水区、西区にも広い土地はあるぞ。
関学発祥の地だから、文教地区だからというが、そんならなぜ西宮に行ったのか?イスラエルじやあるまいし、今いる動物たちを追い出してまで帰ってくる必要はないだろうと思うが。​​

 

 

 

 11月18日(土)午後1時より、旧花時計前で「こわさんといて!王子公園市民集会・パレード」が開催されました。当日はとても寒い日でしたが、150名の市民が参加しました。しかし、地元『神戸新聞』をはじめとするメディアはどこも取材には来ていませんでした。後の報道もありませんでした。メディアはこの課題は「もう終わった」と思っているのでしょうか?それとも「忖度」。 

 これまで「みんなの王子公園&動物園の会」と「王子公園・市民ミーティング」は、それぞれ集会を行っていましたが、王子公園・市民ミーティングの呼びかけで、初めて2つの団体が共同して行われました。 

 王子公園を関西学院大学に売却することを前提にした「王子公園再整備基本計画(素案)」(「基本計画(素案)」)に反対する点で一致したようですね。 

 集会とパレードには神戸人権交流協議会からも「大学誘致より王子公園・動物園の拡充を」のプラカードをかかげて有志が参加させていただきました。 

 集会では主催者を代表して、堀口清志さんが、「市民の声を無視し、市民の宝である王子公園を、100億円で大学に切り売りする、この「基本計画(素案)」に、私たちは断固反対します。私たちは王子公園・動物園をこわすな。大学はいらない。この共通の目標で、今からひとかたまりになって、市民パレードに取り組みます」と挨拶しました。

 集会の後、参加者は旧花時計前から元町大丸前までの商店街をパレードしました。矢谷さんのギターとコールで「こわさんといて!王子公園」「大学誘致せんといて」と沿道の市民に訴えました。「動物園守ってや」「応援しています。がんばって」と声をかけてくれる若者もいました。

 しかし、残念ながら、この程度の参加人数では神戸市民の間に反対世論が大きく広がっているとは言えないのも確か。

 ​神戸市民のみなさん。大阪万博と同じで決まったらおしまいですよ。​ 

 

 

 

 

​神戸市民のみなさん―後悔はありませんか?​
パレード参加者は三宮センター街を抜けて元町大丸前まで歩きました。「動物園守って」「動物減らさんといて」という激励の声が、まわりの数多くの通行人から寄せられていた。
もう手遅れ?​

動物園に関心はどんどん広がりつつあるが、計画は2024年2月の都市計画審議会の答申を受けて決まる。

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2、久元市長に「形式メガネ」というあだ名がつきました

 

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​形式主義―(2023・12・23・神戸新聞)​ 久元市長はいつも早い。  パブリックコメント、2024年2月に開かれる都市計画審議会の答申なんか関係ない。王子公園の切り売りはすでに決まっているんや。という態度を示した。 自信か?反対運動の広がりを恐れてか?

 

 

 

 形式だけの説明会、形式だけのパブリックコメントを進めてきた久元神戸市長に「形式メガネ」というあだ名がつきました。  

 行進の途中で「岸田さんは『増税メガネ』、久元さんはどうやろう?」と言っていると、近くの人から『形式メガネ』という声が。理由は「説明会を開いたり、パブリックコメントは募集するが、話しはほとんど聞かない」という意味だ。 

 ​確かに。これいただきました。​     

 

 

​「仙人」からのお言葉

市民の意見を聞くふりして聞かない「形式メガネ」の市長のやり方にストレスを感じている方々も多いとは思うが、これが「多数派民主主義」、別名「多数派独裁主義」なのだ。ロシアのプーチンさんがその見本。
民主的に選ばれた議会や議員がブレーキの役割を果たせなくなっているんじゃ。それは議会や議員の責任だけではないぞ、その根源にあるのは市民の「おまかせ主義」だぞ。

 

 

◯パブリックコメントの特徴​​ 

 

「基本計画(素案)」に対する意見募集で集まった意見件数の合計は967件(神戸市内685件、市外280件)でした。その主な意見は以下の通りでした。 

 

●王子公園は文教地区の中核をなすもので、今回の大学誘致前提の計画は白紙撤回すること。市民が知りたい情報を包み隠さず公表すべき。都市公園法運用指針に違反している大学誘致は許されない。  

●王子公園の敷地を奪ってまで大学をつくらないでください。むしろ動物を増やし、動物園を活性化させてください。 

●動物の種類は減らさず、専門家を入れた委員会をつくり、最高の「行動展示」にすべき。動物が減らされると聞き危機感、大人の入園料を上げてでも動物園は今まで通り充実させてください。 

●これまで育ててきた動物、鳥たちをどこにもやらず、最後まで見届けてください。動物の削減に断固反対します。子どもたちが命の大切さや動物の多様性を学び動物を通して世界を知る、歴史を学ぶ機会を奪わないでください。素案の通り実施すれば動物園は将来廃園となります。社会教育の施設として拡充してください。 

●今の動物園をインクルーシブな動物園にしてください。そのために必要な敷地面積と予算を確保してください。障害者や高齢者が安心して安全に来園できるよう改善してください。近隣都市やインバウンドの来園者が増える魅力ある動物園にしてください。そうすれば観光都市神戸の拠点となるでしょう。 

●動物福祉の向上と言いながら、動物の居住スペースの拡充について記述がないのはなぜか。有識者の意見は基本計画のどこに反映されていますか。等でした。 

 その他には、景観問題、駐車場問題、プール、遊園地の拡充、相撲場などがありました。 

  

 パブリックコメントでは、神戸市の大学誘致を前提とした今回の基本計画素案に圧倒的多数の人が反対し、むしろ再整備を機会に王子公園・動物園の拡充を求めているようですが、神戸市は当初の「基本計画(素案)」と同様の見解を繰り返すのみで、今回もパブリックコメントは「市民の声は聞いた」という形式を整えるためのもののようです。 

 どうする神戸市民。  

 

 

 

​幸運を呼ぶ猫から​

神戸市民にかぎらず、日本人は偉い人に意見を言うのは苦手だ。「言わぬが花」「見てみぬふりをする」となる。だから政治は「政党・議員にお任せ」となる。

 

 

 

​​3、外国人観光客が関西学院大学を観光することはありません

 

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​幸運猫の集団から―みんなが自分の意見を持て​

2023年はジャニーズの性加害、宝塚歌劇団いじめ自殺、日大アメフト部の大麻問題など、日本人の「見てみぬふりをする」体質が大きな問題となった。誰かが勇気をもって告発すれば重大事態になる前に防げたこともあったはずだ。
幸福な都市を実現するために、2024年は、みんなが権威ある人や権力に意見の言える勇気ある市民になろうぜ。

 

 

 関西、伊丹、神戸の3空港の役割を議論する官民組織「関西3空港懇談会」は、2030年ごろをメドに神戸空港を国際化することで合意した。 

 これに大喜びした久元神戸市長は国際定期便の就航で国内外の利用客増が見込まれるほか、周辺の臨海部へ関連企業が進出し、空港に乗り入れるポートライナーの乗客が急増し、混雑の解消が必要となるとして、神戸空港と都心・三宮を結ぶ地下鉄新線の整備を検討していることを発表している。

 この計画は極めて楽観的である。 ​ 

 特に懸念されるのは、国際的な「経済危機」の到来が予想される中、このままインバウンド需要が伸びるかということだ。コロナ前は中国、コロナ後は東南アジアからの観光客によって支えられているが、不況の波は世界中に確実に広がり始めている。また、「海底トンネル」を掘ることになるだろうから膨大な事業費が必要になる。下手すると​大阪万博のように天井知らずの建設費増加地獄に陥るかも。​ 

 仮に神戸市の利用客が予想にみられるような結果となっても、「地下鉄空港駅」と「新幹線新神戸」は直結することになるから、外国人観光客は世界遺産もなく、国宝もひとつ(太山寺)しかない神戸をスルーし、他の観光都市に行くことになるだろうから、神戸経済の発展に大きな影響を与えることにはならないだろう。反対に多額の負債を抱えて神戸市民はさらに苦しむことになる。

​​ 王子公園を関西学院大学に切り売りせずに、「動物福祉」とインクルーシブの観点を融合させた世界水準の王子動物園に拡充すれば、インバウンドの目玉となること間違いないはずだ。すでに旭川市旭山動物園や京都市動物園では外国人観光客が増えているという話しだ。仮に目玉にならなかったとしても、関西学院大学誘致よりはましなはず、なぜなら関西学院大学はとても立派な大学だが、外国人観光客がわざわざ見に行くことはないからだ。​​ 

 もう一言付け加えると、神戸には神戸学院大学をはじめとする立派な私学があるから、これ以上は必要ない。 ​​

 

4、ざんねんながらもうすぐ王子公園の切り売りは決まります 

 

 「王子公園再整備基本計画(素案)」の説明会、パブリックコメントも終わり、いよいよ都市計画審議会が2月に入ると開かれる。神戸市は「関西学院大学」への土地の売却を撤回する意志はないようですから、「計画(素案)」は大きな修正することもなく、都市計画決定されるようである。  残念ながらこれで王子動物園の運命も決まるようである。 

 私たちはこれから先、動物たちが減少して、さびれていく動物園を見続けなければなりませんが、これが神戸市民の選択なのですから仕方がありませんね。

 「政治に参加しない代償の一つは劣った者の采配を受けることになることである」 

                    (ギリシアの哲学者・プラトンの言葉)

 

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​宝くじ当選猫から―本当の幸運とは?​

あなたの年末宝くじ当選は残念ながら夢でしたね。
国民や市民が「みてみぬふりをしなくなった」からといって宝くじが当たる保障はありませんが、ウクライナやガザの状況を見ると、「命こそ宝」ですから、日本が平和でありつづけていれば、国民全員が「宝くじ」の当選となっていることになる。そう考えれば、宝くじはすでに日本国民全員が当たっているのだ。
権威や権力にまかれずに、この平和を守るために、今年は自分のできる行動をしなければなりませんね。

 

 

 

 

​​5、最後に―わたしたちが神戸市に対して提出した意見を紹介しておきます

 

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​​動物よりも大学誘致-王子動物園のリニューアル(案) に対する私たちの意見  ​(2023年10月30日神戸市へ提出)​​​​

          

ワシントン条約と動物福祉-久元喜造神戸市長には未来が見えていますか?​

 はじめに 

 久元喜造神戸市長は神戸市の人口が150万人を切ったことを公表して、10月12日の記者会見で、神戸市の「人口が今後増加に転じる可能性はほとんどない」と述べた。 

 人口減の原因はいろいろあるが、最も大きな原因は働く若い女性に選らばれる都市となっていないことだといわれている。神戸空港の国際化に対応して、地下鉄を空港まで延伸する計画を進めようとしているが、莫大な建設費で大手の建設会社は潤うだろうが、開通したとしても外国人が他都市へ通過する利便性を高めることになるだけであろう。

 久元市長には都市の魅力を高め、人口減少を食い止めようとする意欲が弱いようである。動物園は都市の魅力の一つであり、すでに王子動物園にはその実績がある。実際に、入園者は神戸市民だけでなく、芦屋、明石、西宮など近隣都市の住民が多く訪れている。今回の計画に対しても魅力ある動物園に拡充してほしいとの期待がたくさん寄せられている。  

 子育てをするうえでも、動物園に動物種が多様に存在することは、子どもたちが命の大切さや動物の多様性を学び、動物を通して世界に興味を持ち世界を知る。それだけではなく、動物を通して生物の進化の歴史を学ぶ窓口でもあるのだから、今回の計画において動物種を削減することは、その大切な機会を奪うことになるのだ。

 世界レベルの動物福祉を実現した魅力ある動物園にすれば近隣都市の来園が増え、インバウンドの目玉にもなり、動物園の運営も良くなるはずだ。いくら関西学院大学が名門でも観光客が学生さんを見に来ることはないはず。 

 今回の計画では「行動展示」に基づく整備が提案されている。確かにこれまでの「陳腐な展示」(神戸市の意見)に比べるとましだが、動物種を半減させて、「スター動物」中心の「行動展示」にするわけだから、将来を考えると、ワシントン条約等で野性動物の輸入には厳しい制約があること、動物福祉に対する国際的監視が厳しくなることを考えると、「スター動物」等の収集は一層難しくなるから、「スター動物」が病死した場合には、補充が困難となることが充分予想できる。実際に、トラやライオンが病死したのにもかかわらず補充できない動物園が生まれていることは衆知の事実。 

 以上の意見を踏まえて、次の通り提案致しますので鋭意ご検討願います。    

 

 

      

​​王子公園再整備計画に対する神戸人権交流協議会の意見​​

 

 大学誘致を白紙撤回し、「動物福祉」の理念に基づく動物園拡充計画を策定せよ

 

 私たちは大学誘致を決定する前に、老朽化の進む王子動物園の改善と、自ら「陳腐な展示」と反省した展示方法を動物福祉の基本理念で改善することを前提として計画を策定することを下記のとおり提言させていただいてきた。 

 

 ​神戸市はインクルーシブな王子動物園をめざせ​

 

 現在の王子動物園は坂道が多く、障害者や高齢者には著しく不便な状況にある。インクルーシブな動物園とは、「見る側」の人間と「みられる側」の動物の権利が一体的に保障された動物園のことであり、どちらか一方だけが充足しているだけでは駄目なのである。

 神戸市は全国でも優れた動物園関係者および動物学者の声を聞き、「基本構想」(案)を策定したが、真面目に読むと、どこでどのように専門家の意見が具体化されているのかがわからない。「市民福祉」と「動物福祉」は一体のもの。この観点で「基本構想」を検討すると、障害者や高齢者をはじめ市民が、安全で安心して活用できる動物園とはならないこと、動物福祉を充実するための拡充された動物園の具体像が見えてこない。

 神戸市民は王子動物園を子どもや孫の代までインクルーシブで動物福祉の充実した動物園として残していくために、意見や要求を整理し、必要な敷地面積や財政確保等の計画を神戸市に要望していくことが求められている。

 特に、展示方法を変えるためには、大規模な拡充が必要になることはいうまでもない。大学に敷地を売りとばしてしまえば敷地の限界が確定され、必要とされる拡充が困難になることが予想される。 

 私たちの提案は、大学誘致計画は凍結し、「基本構想」(案)の議論を市民参加で深め、インクルーシブな動物園を実現するための計画を策定することである。 

安心・しあわせネットワーク神戸人権交流協議会
       代表幹事 ​森元 憲昭 
 
 
 
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​超幸運猫から―2024年のお告げ​

あの第2次大戦は国民が本当のことを知らないうちに、戦争遂行に向けて軍部が独走し、それをマスメディアがこぞって宣伝し、国民が熱狂したから引き起こされたのだ。  政治家や行政に「言わぬが花」の態度で「おまかせ」していると再びそんな時代になるかもしれんぞ。
神戸市民は主体性が弱いようだから、私に願かけし、幸福都市神戸の実現をめざして主体的に行動を起こしなさい。(2礼2拍手合掌)