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レアなお酒を追う、利酒師 坂本仁志のブログ

利酒師 坂本仁志が、四季折々のレアな日本酒を紹介します。

また、日本では手に入らないスピリッツ(茅台酒、高梁酒 等)やビール、ウィスキー等についても、気の向くままに紹介したいと思います。

台湾での日本酒事情を知るために、「利酒師サミット2016 in 台北」に参加した。

 

驚いたことに、5月22日(日)15:00~18:00@金品茶摟とあったが、これがなんと日本時間。普通、台湾に行ったら、台湾時間だろうが...。なので、遅刻となった。

 

ま、それはそれとして、台湾からは下記のそうそうたるメンバーが参加していた。

呉 裕隆(SSIインターナショナル顧問、台湾支部支部長)

黄 式賢(第4回 世界利酒師コンクール台湾代表、ファイナリスト)

前園 富士男(CITY SUPER LTD. 酒部經理、SSIインターナショナル台湾支部役員)

欧 子豪(HANABIオーナー、SSIインターナショナル台湾支部役員)

陳 宜君(焼き鳥「手串本舗」オーナー、SSIインターナショナル台湾支部役員)

王 介芳(開元食品工業股份有限公司 商品部課長、SSIインターナショナル台湾支部役員)

長田 卓(SSI理事兼研究室長)

 

台湾でも日本酒はブームではある(一升瓶換算で90万本/年の輸入量)が、関税40%がネックになっており、なかなか一般に広がってはいない...等々について、まずはパネルディスカッション。後ろの席は、クーラーが効きすぎて寒い。

 

その後、下記の8種の典型的な?日本酒(出羽桜 純米吟醸酒 生酒、越乃景虎 超辛口、大七 純米酒 生酛、人気一 特別純米酒 長期熟成酒、八海山 純米吟醸酒、浦霞 純米吟醸酒、天狗舞 山廃仕込純米酒、英 特別純米酒 あらばしり 無濾過生原酒)の紹介の後、試飲会が始まった(今の流行りからはちょっとギャップがある?)。

 

出品の中には「喜多屋 純米酒」や「長龍 蒼穂」があり、あまり周りには教えずに呑む。

 

台湾の数少ない蔵元「初霧」からもプレゼン。タロイモの風合いを漂わせる日本酒は、キレはないがおもしろい味わいだ。

 

日本からの参加者は少なかったが、それでもけっこう盛り上がったと思う。

 

このような催しは、台湾に限らず、香港、上海、シンガポール等で、どんどん開いてほしいものだ。ただし、問題はやはり関税だ。

 

 

2016年5月14日11:00

 

草野球公式戦の打ち上げの帰り、再びてくてくに寄った。

 

今回のテーマは、お酒側から。そう、限定酒「白牛」だ。

 

 

和歌山県の銘酒「黒牛」の活性にごり版。アルコール度数も18%と高めなので、飲み方には注意が必要だ。

 

口開けではなかったので中身は落ち着いていたが、シュワシュワ感は十分楽しめる。問題は、肴だ。どっしりとした味わいではないものの、純米酒としての奥深い味の広がりをもつこの酒には、決して淡泊では終わらない「あおりいか」が最適と考え、ガチで勝負してもらった。

 

 

予想通り、勝負ではなくマリアージュになってくれた。薬味として、わざびではなくしょうがでも良かったかもしれない。今年も、ここてくてくで白牛が飲めて、幸せである。

2016年4月9日20:00

 

 自宅近くのてくてく(https://www.facebook.com/%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A6%E3%81%8F-%E5%85%AB%E9%9B%B2-346626405463167/)へ赴く。

 

 今日のテーマは、①まぐろの山かけ、②いわしの刺身、そして③筍の春巻だ。

 

 ①まぐろの山かけ:もちろん、赤身でも中トロでもなく、ブツである。これに、店主独自の昆布&かつおだしで味つけした大和芋のとろろがかかっている。薬味?はわかめと大葉、そしてほんのりと青のりが...。

 おそらくは、わさび醤油などかけずとも、だしの味だけで十分まぐろのブツを堪能できると思うが、問題はこれに合う日本酒だ。思案の末、メニュー表示のない「まんさくの花(杜氏選抜 純米吟醸 生原酒)」をいただく。

 アルコール度数が16.8%で日本酒度が+9.0であることから、ガツンとした一撃を予想したが、いやいやどうして、落ち着いた香りと口当たりに、逆に拍子抜け。しかし、味自身はどっしりしており、のど越しも爽やかだ。バランス的に山かけが負けてしまうかも、という予想とは裏腹に、見事に調和した両者ではあった。

 

 

 

②いわしの刺身:2品目はお刺身。しめていない、近海もののいわしである。もちろん、しょうが醤油でいただいたが、ことの外、新鮮だったので、ここは迷うことなく「日高見(超辛口 純米酒)」を選択。日本酒度+11で、切れ味抜群だ。

 

 脂の乗ったいわしだが、それほどしつこい味ではないため、日高見の切れの良さと相まって、何の抵抗もなくのどを流れて行ってしまった。

 

 

 

③筍の春巻:筍、旬だ。これを人参その他で煮込み、春巻に仕上げたとのことで、とろみがない点で、店主のご母堂様直伝の一品とか。特筆すべきは、和からしとぽん酢でいただくところ。具との調和が素晴らしい。

 

 煮込んでいるだけに味がしっかりしているという予想から、じっくり系のお酒を選ぶ。これもメニューにはない、「長龍 蒼穂(純米酒 山廃仕込み)」である。ぽん酢と山廃は合わないのでは、という向きもあるかもしれないが、筍の味がしっかりしているので、ぽん酢は長龍とのコラボをうまくアシストするのみであった。

 

 しかし、この山廃、山廃らしからぬ、しっとりと落ち着いた神秘的な味わいである。