店舗構築の資金がボーナス頼みの関係で、今まで時間を割けなかった息子の自閉症の知識を深めるのに時間を幾らか費やせました。
自閉症はちょっとした違いで世界の歴史を変えるような天才をも生み出しますが、知的障害を持つ自閉症の人は不幸せな状況に身を置くケースの方が当然多いようです。
ある精神科医がホームレスの調査をしました。ホームレスの人たちが精神病を抱えているのではないかと思い調査を始めたわけですが、彼の調査した場所では3割が軽い知能障害を抱えているという結果が出ました。またこういった状況で鬱病を併発している人も多かったようです。
ホームレスの人たちは色々な過去を背負っています。犯罪に身を染めてしまった人。事業の失敗や、消費者金融から金銭を借りてしまったことにより破産してしまった人。単純に仕事が見つからず収入が途絶えてしまった人。軽度の知能障害や精神病、認知症などです。いづれも共通しているのは家族との縁が切れてしまっていることです。家族の死や関係の悪化が原因となります。
健常者でさえも大変な経済状況の時代では、知能障害を抱えた人たちにとっては当然更に過酷です。憲法第25条では全ての国民に健康で文化的な最低限度の生活を営む権利があるとしています。そのために生活保護法というものがありますが、財政が厳しい状況では政府の職員も簡単には生活保護を認めてくれません(弁護士がついていくと普通に認められるようですが。)。政府の職員でさえも契約社員が増えてきている状況です。
こういった中で軽度の知的障害者は見過ごされているようです。心ある誰かの助けを得て生活保護を獲得したとしても、そのお金を取りにいくことすら忘れてしまう人もいます。
社会的弱者で場合によっては財産も詐欺で騙し取られ、住民票なども犯罪に悪用され住む家を追われホームレスになってしまいます。また普通に仕事をしていたとしても、知的障害であることに付け込まれ、消費者金融に金を借りることを強要され金銭を奪われるというような詐欺にあっても、その被害の説明すらうまくできないケースもあります。
生活保護を受けた場合に、その生活保護から抜け出られなくなってしまうケースなどもあるため、政府職員としても難しいところはあるかとは思いますが、知的障害や精神障害の人たちの本当の弱者の立場になって考えることが出来れば状況は改善されることと思います。
但し先ず一般の人たちがこういった意識を持ち世論が高まっていかなければ難しいかと思いますし、経済的にある程度の余裕が社会に必要とも思います。
果たして社会的弱者を守る憲法第25条に沿った対応が公平に行われる時代は来るのでしょうか。
オリンピックなどの関係もあるかとは思いますが、統計上ではホームレスの人たちの数は減少傾向にあります。未だ経済に明るさが見え初めて差ほど経っていない分、気持ち的な要因が大きいとは思いますが(景気の気は気持ちの気です)、この流れを止めず1つ1つ確実に経済対策を進めていってほしいと思います。