数年ぶりに入れた一休庵(いっきゅうあん)。
深大寺そばの老舗です。
いつも混んでいるんだなー。
土日は観光で見えた方が列をなしているし、
午後5時には店じまいなので、なかなか、時間を合わせるのが難しい。
年越し蕎麦の時も、時間がなかなか合わない。
でも、今日は雨だからすぐに入れるかもと思い、大当たりでした。
一休庵の外観
建物右に入る道の右手前が深大寺で、
道を入り坂を上がれば、左に園芸店を見ながら、さらに
深大寺動物霊園と深大寺の間の急な坂を上がれば、
神代植物公園深大寺門にたどり着きます。
左に行けば、手作り市が開催された、深沙の杜へ行けます。
実はこのお店、私が生まれて初めてお蕎麦を口にしたお店でもあります。
箸が使えなかったよちよち歩きの頃、
いきなり手でざるそばの蕎麦をガシッと鷲掴みにして口へ運び、
ずいぶん周囲を慌てさせたそうです。
当時は、白い長~い髭を伸ばした仙人のようなお爺ちゃんが角っこの番台に、
今のお饅頭を売っている一番深大寺寄りの角にいらして、
優しく接して下さいました。
子ども心にそれだけは覚えていて、今の深大寺北町側から坂を下りてくると、
一休庵で白髭のおじいちゃんに声をかけずにはいられなかったのでした。
その白髭をさわっちゃった記憶もあるような気がします。
久々に御年94歳で他界されたことを思い出し、
お店の方から、現在は3代目の方が継いでいることをお伺いしました。
ここでお蕎麦やお饅頭を食べると、長生きできる気がするのですっ!!!
一休庵仙人伝説と勝手に思い込んでいます。はい。
久々なので、ざるより少し豪華なのを頼んでみました。
プラス50円で「十割そば」にできますよなんて言われて、
そちらのしてみました。計一二五〇円(税込み)也。
「茨城県産『常陸秋そば』使用 石臼挽き 十割そば」
というふれこみなのですが、イマイチ理解できませんでした。
店内の雰囲気は、席の木材の木のごわごわした形が
良さを出しています。
綺麗な長方形とかをしていないところが好きです。
鴨のしっかりしたお肉と、
太い長葱とあいまって、本当に美味しかったです。
葱の見事さは深谷葱を彷彿とさせました。
これも、形が独特な感じで赴きがあります。
この水車を眺めていると、結構飽きなかったりするんですよねぇ。
となりのぽんぽこ狸のおなかなでたりしつつ。
なかなかかっこいいご案内です。
一休庵は、いつも混んでいるというのが困るのですが、
たまには入りたい深大寺老舗のお蕎麦屋さんではあります。
また行こうっと。