東京都知事選 | ふみのブログ

東京都知事選

続々立候補者が出てくる東京都知事選ですが、どうなんでしょうね。

どういう人が知事になって、何をするのかは

他の地方自治体にも少なくない影響があるので、

都民でなくても気になるところではあります。

 

まず、気になる候補者は安芸髙田市長の石丸氏。

正直、市議会との対立が話題になったようですが、

もちろん、時には毅然と対立も恐れず、信念を持って正しいと思うことをやり遂げることは大事ですが、

僕自身の仕事の進め方は周囲の人で自分とは違う考えを持つ人とは、

建設的に話し合ってより良いものを作っていこうというスタンスなので、

強い言葉・手段を使って、敢えて敵を作るようなやり方は僕はあまり共感はしないです。

でも、恐らく今の日本社会に対する抱く課題については、

少し過去の発言等を調べてみると他の候補者と比べると一番自分と考え方近いのかなと思います。

 

・「地方の衰退、これを止めるという作業だ」

  東京の一極集中の流れを変えるという考えに基づく発言だと思います。

  小池氏ではないが、オリンピックの国内での候補地やスカイツリーの建設地の選定時には

  当時の都知事が半ば上から目線で他の候補地を批判し、すごく嫌な印象を持ったことがある。

  結果論的にはオリンピックは無観客での開催となったので、福岡で開催してもあまり意味はなかったかもしれませんが、

  もし、有観客の開催であれば九州で開催して欲しかったという気持ちが今でもあります。

  地方活性化には具体的な政策の実施がなくとも、

  東京都知事が東京以外の地域のことも尊重し、協調していく姿勢を見せていくだけでも追い風になると思います。

  東京都知事が東京一極集中の流れを変えることは東京都の為にならないという意見もあるようですが、考え方だと思います。

  例えば、東京に住む人でも、本当は東京以外に住みたいけど、東京に多くが集まるから住まざるを得ない人もいるでしょう。

  他にも、東京への一極集中が収まれば家賃が安くなるかもしれません。

  資産を持つ人は目減りするかもしれませんが、持たない人からすれば恩恵がある。

  多くのことは2面性を持つので、東京の一極集中の流れを変えるという考えをどう都民に訴えていくのか、

  とても興味を持っています。

 

・「少子化それ自体を問題とするのではなく、それによって生じる不具合を解決すべき課題として捉えた方が賢明」

  これもその通りかな、と思います。

  例えば、今後AIによって仕事が奪われる時代が来るという話があるのに、

  国土面積に対して人口が増えすぎても、

  こんなにたくさん人がいても困るという時代がくるかもしれません。

  実際にAIは毎年物凄い勢いで開発が進んでいますし、

  職場でも導入が始まろうとしています。

  まずは、しっかりとした未来に対するビジョンを持って、

  そのうえで、少子化にどう取り組んでいくかを考えるべきだと思います。

  僕としては、現在の日本の課題は日本発のイノベーションを起こすような企業がここ最近、

  殆ど出ていないことだと思います。

  イノベーションを起こすためにはある程度の人口規模による多様性が必要だと考えますが、

  もしかすると、そうした面もAIでカバーできて、

  教育の質を上げていく方が効果的だという考え方もあるかもしれません。

 

と、過去二つの共感できる発言を取り上げてみましたが、

廃止した公共施設や事業の内容を見ると、

元生涯学習事業(人が一生何かを学ぶことで人生を豊かにするための環境整備)に携わっていた人間からすると

寂しいな、と思ってしまいます。

それに東京都知事になったとして、

今度は東京都の課題を洗い出したはいいけれど、

そうした課題解決をする前に

やっぱり国政でないと根本的には解決できないよねということで国会議員を目指すというような

可能性もなくはないんじゃないか、という考えも頭をよぎります。

ただ、課題をあぶり出すだけでも、一定の意味はあるとも思います。

 

他の候補者ですが、

小池氏は今学歴詐称が疑われたりとかはありますが、

他に大きな問題も起こさず、2期を終えようとしている実績は、

それだけで凄いと思います。

個人的には少し高校無償化や子どもへの手当の拡充等、

少しバラマキ色の強い施策が多い印象で、

施策自体には違和感を感じるものが多いですが、

実行力と安定感は感じます。

 

他の候補者は都政で何がしたいのか、

まだ具体的なビジョンが見える部分が少ないので、

そこは興味を持って見ていこうと思います。