この秋、秩父観音巡りを始めてから延べ十日目。満願の翌日は酒蔵

巡りか三峰神社と思っていたが、三峰神社行きの急行バスが遅いので、

前日皆野駅から眺めた宝登(ホド)山(神社)に変更。

夜明け前、ホテルから武甲山を眺める

前夜も通った市役所前の御旅所に朝日が差す

 団子坂を下って御花畑駅へ。高校生で少しだけ座席が埋まる上りで

20分、長瀞(ナガトロ)駅に着く。ロープウェイの始発時刻はかなり先。

逆方向の荒川に出て名勝「長瀞の岩畳」を約十年ぶりに眺める。

日が高くなると船着き場も明るくなる

 ゆっくりと岩畳みを散策してから長瀞駅に戻り宝登山神社へ向かう。

約1キロの長い坂道である。

 秩父山塊では珍しい独立峰の宝登山。その登山口にある宝登山神社

の祭神は、大山祇神(オオヤマヅミノカミ)、火産霊神(ホムスビノカミ)、そして

神武天皇である。

 江戸末期から明治初期、この神社の別当寺の僧籍にあった「榮乗」が

その人生をかけて再建した社殿は重厚で荘厳。熊谷の飯田岩次郎になる

二十四孝などの彫物も素晴らしい。

 幣殿、拝殿、神殿からなる社殿の廻りを一周して彫物を堪能して

から登山道経由で宝登山に上がるロープウェイに向かう。

 9時40分の始発まではまだ20分、缶ビールと一服で時間を潰す。

往復券が二日間有効なのは日の出を見るため山頂で夜を明かす者が

いるからか。標高差240m、全長830mを約5分で上がる。

 大野原駅近く、荒川沿いの秩父太平洋セメントからの煙。武甲山の

麓からは三菱セメントの煙が上っていた。

 蝋梅園、宝登山神社奥宮経由で宝登山の山頂を目指す。といっても

わずか10分ほどの坂道。奥秩父の山並みがいい。

 長瀞駅までの戻りは無料シャトルバス、一人貸切で2分で着く。

歩きの上りは30分もかかった。秩父駅から西武秩父駅まで歩き途中

の酒屋で「イチローズモルト」、駅で杓子菜漬を土産に帰路に就く。

 延べ十日、秩父は好い街である。